法条院朱鳥のこれまで
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
属性が積まれすぎていて、理解が難しいかもしれませんが、いつかはしっかりわかると思います。
しかも、文字がダラダラと続いているんですよねぇ。
どうか温かい目で読んでください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
ワタシー法条院朱鳥は生まれた時からこの世界の異物であった。
生まれてすぐに意識を持ち、ひと月もすれば話し始める。
もう何ヶ月かすれば元気に走り出し、3歳にもなれば大人と同じように話すことができた。
年齢にそぐわない頭脳、身体からは想像できない身体能力、そして人間離れした感覚。
まさに怪物である。
その上、同性愛者であり周りとはズレた趣味、アリスコンプレックスでもある。
これはあまり関係ないかも…
とにかくこれは置いておいて。
小さな頃は家族にチヤホヤされながら「ワタシはすごいんだ」と自信満々に語っていた。
周りよりも成長の早い脳を持っていても意識はまだ子供であった。
しかしながら、8、9歳にもなると仲間意識や協調性なんかが強くなってくる。
テストではいつも満点、体育でも大活躍、理解できない内容の会話。
そんなワタシが周りと関わらなくなり、虐められるようになるのは必然であった。
小学校5年生に上がる時、ワタシは不登校になった。
ずっと家に引きこもり、本を読んだりゲームをしたりして過ごしていた。
勉強に関しては少ししただけで習得できるため、6年生になる頃には大学の勉強に取り組んでいた。
しかし、引きこもりは引きこもり。
日本有数の資産家である法条院家での長女が引きこもりでは周りに示しがつかないと言われ、その言葉を無視した結果、法条院家としていなかったものとされ、父親からは見放された。
母親は今でも優しいし、よく懐いていた2歳年下の妹はワタシにそぐわず優秀であったため、特に困ることはなかった。
ただ、精神が子供だったその頃のワタシにとって、実の父親に見放されたことのショックは大きかったらしく、ワタシの引きこもりを加速させた。
ワタシは勉強やゲームをしながらも、母親の協力を得ながら株やFXでお金を稼ぎ気付かれないよう貯めていった。
いつ法条院家から消えてもいいようにだ。
そして、その機会は意外にも早く訪れた。
「お前に見合いが来ている」
父親のこの一言によって、ワタシはこの家から消えることを決意した。
13歳の誕生日のことである。
そこからのワタシの行動は早かった。
母親の力を借りながら携帯の新調や家具、生活用品などの購入。
そしてマンションの契約までも行った。
その他にも必要な準備を行い見合いの件から1週間後、父親に義絶状を叩きつけた。
意外にも父親は薄い反応で、どこか嬉しそうであった。
家のお荷物であった存在が自分から出ていくのだ、そりゃ喜ぶだろう。
その事実にワタシは落胆した。
妹も一緒に連れて行こうかなとすら考えたほどだ。
さすがにそれは諦めたが。
そんなこんなで今14歳、ワタシは高層マンションの1部屋にて自堕落な引きこもりひとり暮らしを満喫中である。
そんな中、ここに届いたのが『Another World Mythology』のVR機器であった。
【全てが新感覚。何もかもが新しい世界『アルカディア』へと飛び込もう!】
という広告がテレビで流れているこれに、ワタシが手を出した理由は妹である。
今から3年前、11歳の時に妹から『Another World Mythology』のβテスターに誘われたのである。
おそらくお家の力でその権利を勝ち取ったのだと思うが、そんなことは気にせずにワタシは即答でやると答えた。
当時のワタシは引きこもりがマンネリ化しており、飽き飽きとしていたからである。
まあ、誘った張本人の妹はやってなかったけど…
そしてその時のことがあったことで、今回のことに繋がる。
「さあ、ログインするか」
ワタシは、無駄に大きなベッドの上で電脳世界にダイブした。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。