ワタシはミアのお姉ちゃん
こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
「実は、白雪草はお薬の材料になるんです。お母さんが重い風邪にかかっちゃって、辛そうだから早く元気になって欲しくて。白雪草で作ったお薬があれば、治せるんです!」
薬の材料っていうことは、調合とかのスキルがあるのか。
もしかしたら、自作でポーションとかも作れるのかもしれないな。
最初のスキル選択で取ったりしていたら、もう既に作れてるかもだし。
それにしても、お母さんのために薬をねぇ。
この子ほんとにいい子だな。
ワタシで良ければ、ぜひ力になりたい。
「うん、ワタシで良かったら白雪草、採ってくるよ」
「ほ、ほんとですか!」
ワタシが少女にそう言うと、彼女は目を輝かせながら喜んだ。
「私、お薬を作ることしかできないから、どうしても戦えなくて、もう諦めてて…でも、お姉さんとぶつかっちゃって、それなのにすごい優しくしてくれて、しかも私のこと助けてくれるって…」
どうしてか、彼女は泣き出してしまう。
ワタシは彼女の頭をまた撫でた。
「大丈夫ですよ。ワタシが絶対にお母さんを治すために、白雪草を採ってきますから」
「は、はい。お願いします!」
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フリークエスト
《とある少女のお願い事》
達成条件
少女ミアに白雪草を1つ渡す
受けますか?
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もちろん「はい」だ。
困っている少女を放っておくことは、ワタシには出来ない。
それにしても、この子の名前、『ミア』って言うんだ。
見た目に合った可愛い名前だな。
「そういえばお姉さん!」
涙を服の袖で拭き終わったミアは、ワタシに声をかける。
「お姉さんの名前、教えてもらってもいいですか?」
あ、そういえばまだ教えてなかったんだっけ。
「ワタシはスノウ=ローズといいます。お願いしますね」
ワタシはミアに目線を揃えながら言う。
「私はミアって言います!よろしくお願いします、ローズさん!」
しっかりとミアの口から名前を聞くことが出来た。
これで、ワタシが一方的にミアのことを知っている状態じゃなくなった。
やっぱり一方的な関係って嫌だしね。
それと、ワタシの呼び方は、
「ミア、ローズさんじゃなくて、ローズお姉ちゃんって呼んで?」
お姉ちゃんが良いよね。
ワタシはリアルに妹がいるけど。最近は会う機会が少なくて妹成分が足りて無いからなぁ。
だから、ワタシは妹成分をミアから吸収する。
折角だし、喋り方もお姉さん風にしようかな。
「ろ、ローズお姉ちゃん?」
あ…
可愛いすぎる!!!
なにその上目遣い!?
ワタシのこと殺そうとしてるの!?
ワタシもう心臓が弾け飛びそうなんだけど…
それに、甘えたような声で耳が解けそうになったし。
もう、ほんとにワタシ襲っちゃうかもしれない…
ふぅー、一旦落ち着かなきゃ。
「それで良いですよ。よろしくね?ミア」
「はい!お願いします、ローズお姉ちゃん!」
ワタシ、スノウ=ローズはミアのお姉ちゃんになります。
「えへへ、私、お姉ちゃんが欲しかったんですよね」
「そうなの?」
「はい。でも、私1人っ子だから」
この子ほんとにAIなの?
しっかりしすぎじゃ無い?
最近の技術はほんとに侮れないなぁ。
「それじゃあ、ワタシがミアのお姉ちゃんになるからね?」
「…うん!」
ワタシの言葉に、ミアは満面の笑みを浮かべる。
2人目の妹が出来ました。
しかもとっても可愛い。
それにしてもこんな高度なAI、誰が作ったのかな。
もしかして、原初の天使の『0-1』が言ってた最高神なのかなぁ。
てことは、最高神は人間なのか。
どんな人なんだろうなぁ、そんなすごい人。
ワタシは、名前も顔も知らない最高神の凄さを感じた。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。