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とある少女

こんにちはこんばんは、sha-k_3です。

自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

「ごちそうさまでした」


「ぜひまた来てくださいね」


昼食を取り終わったワタシは、お店を後にした。

それにしても、まさかあそこまでしっかりしてるとは。


(ゲームの中のご飯で、元お嬢様のワタシを満足させられるかな?)


などと考えていたけど、それを申し訳なく思うくらいに美味しかった。

味付けもちょうど良く、薬草の甘味と渋味が良いスパイスになっていた。

と言うわけで、お腹を満たすことは出来たんだけど、次は何をしようかな?

そうだなぁ、東側以外の場所も行ってみようかな?

うーむ、どうしようか…

ワタシは悩みながら西側に向かってみようとする。

それにしても、この通りは人が多いな。

今ワタシが歩いているのは、この町のメインストリートである。

周囲には店が立ち並び、ちらほらと出店も出ている。

その中に、プレイヤーがやっているお店はあるのかな。

生産職系統のスキルを最初に取った人なら、もしかしたら既に出店を出しているかもしれない。

少しだけそっちも気にしながら歩こうかな。

ワタシは周りをきょろきょろとしながら進んでいく。


ドンッ


「きゃっ」


ワタシのお腹辺りに何かがぶつかった気がする。

ワタシは下を向く。

するとそこにいたのは、まだまだ小さい女の子。

ワタシにぶつかったせいか、尻もちをついている。


「すいません。大丈夫ですか?」


ワタシは少女に手を伸ばす。


「ご、ごめんなさい!貴族様にぶつかっちゃったりして!」


彼女はあわあわしながら立ち上がり、勢いよく頭を下げてくる。

ん?なんで?

というか今、ワタシのこと貴族様って言った?この子。

あ、そういえばワタシの服装ってドレスなのか…

これだと確かに、貴族のお嬢様に見えなくもないもんね。

まあ、実際にそうだったんだけど…


「ワタシは大丈夫ですよ。それと、もう貴族じゃないですしね。貴方の方こそ大丈夫ですか?」


ワタシは掴まれなかった手を戻しながら言う。


「わ、私は大丈夫です!ごめんなさいほんとに…」


なぜか彼女はしょんぼりとしている。

彼女の元気を出すために、頭を撫でてみる。


「ふわぁ…」


あ、かわいい…

頭を撫でると彼女は少し驚いたようにするが、すぐにワタシに身を預けてくる。

もう少し撫でると、彼女の顔が蕩けてくる。

ワタシも釣られて口角が上がっているような気がする。

しばらくの間、至福の時間を過ごすことが出来た。




「あの…そろそろ…」


あっと、撫ですぎて少女が瀕死になっている。

さすがにこれはやめないとな。

ワタシは彼女の頭から手を離す。


「あっ…」


すると、彼女は少しだけ残念そうにする。

やっぱりもっと撫でてもいいですか?

それかお持ち帰りとか…

ダメですか、はい。


「この町は最近、異邦人で溢れかえっていますから、気を付けてくださいね?」


もしもガラの悪いプレイヤーなんかに彼女がぶつかったら、ただのNPCだからと殺されてしまうかもしれない。

こんな可愛いお宝をそんなしょうもないことで失うわけにはいかないからね。

注意も出来たし、それじゃあワタシは狩りに向かおうかな。


「それでは」


ワタシは彼女の横を通って西側へと向かう。


「あの!」


しかし、ワタシは彼女に呼び止められた。


「もしかして、お姉さん異邦人ですか?」


あれ?わかったんだ。

途中まで、ワタシのこと現地人の扱いしてたけど。


「そうですよ。それがどうかされましたか?」


ワタシは振り向いて返事をする。

ワタシの質問に彼女は、少し溜めて言葉を発した。


「私、異邦人の方にお願いしたいことがあるんです!」

どうもsha-k_3です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。

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