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こんにちはこんばんは、sha-k_3です。
初めて、VRMMOの物語を書いていきます。
設定はガバガバですが、温かい目で見てください。
自由に執筆していくのでよろしくお願いします。
「ようこそ『Another World Mythology』へ異邦人様。私は異邦人様の案内を任されています、『0-1』といいます。最高神様に仕える原初の天使です。貴方様のお名前を教えてください」
まさに天使、と言わんばかりの容姿をした女性が話しかけてくる。
「ワタシは『スノウ・ローズ』といいます。短い時間ですが、よろしくお願いします」
ワタシは自分の名前を言いながら軽くお辞儀をした。
相手がたとえ人工知能であったとしてもサポートをしてくれる存在、敬意は払うべきである。
「『スノウ・ローズ』様でございますね。ご丁寧にありがとうございます。それでは貴方様が新世界ーアルカディアに向かうために必要な依代を今から作成していただきます」
ワタシの目の前に現実のワタシと全く同じアバターと、隣に端末のUIが現れる。
それにしても理想郷ね。
大層な名前であるが、どれほどの世界なのか。
「その端末によって容姿、身長、髪色などを変更することができます」
試しに髪を真っ白にしてみる。
そこにいたのはただ白髪になったワタシ。
少しだけ色を暗くしようっと。
それと、身長は高めに設定して、165でいいかな?
あとは目の色を赤くして、肌の色は元から真っ白だな。
でも少しだけ青白い気がするし、吸血鬼に見えてくるな。
まあいいか。
胸も別に盛らなくていいし、容姿は特に変えなくてもいいか。
そこまで目立つほど活躍する気はないし。
ワタシは完了と書かれたボタンを押す。
「依代はこちらで大丈夫ですか?」
「もしできたら衣装も変更したいのですが」
今の服装はただのワンピース。
ダサい服装ではないが、このアバターには合っていない。
だからできたら変えたいのだが。
「もちろん可能ですが、自身の手で作成していただく上に、仕様は初期の物と同じになりますよ。それでもよろしいですか?」
その言葉にワタシは頷く。
「かしこまりました。それでは衣類製作キットを用意します」
どんな風なのを作ろうか。
このアバターに合うのは、ゴシックなドレスかな?
色は黒を基調として、派手ながら、お淑やかに。
矛盾が生じている気もするが、そうとしか表現のしようがないのだ。
あとはアクセサリーか。
このドレスだから右目に眼帯でもつけようかな。
少し厨二チックになるが、黒い薔薇を模したものにしよう。
髪飾りも黒い薔薇のものにしようかな。
それと靴はヒールにするか。
動きづらいかもしれないが、低めのものにするしこの方が似合っている。
他のと同じように薔薇の飾りをつけよう。
よしっと、こんなものでいいかな。
だいぶ完成度が高い気がする。
この見た目ならワタシの名前にも合っている。
「次は種族を選択してください」
端末にいくつかの種族が書かれている。
人間、エルフ、ドワーフに魔人、それに猫獣人などがある。
たぶん隠し種族なんかもあるんだろうな。
ランダム選択のボタンがあるため、確率で出てくるのだろう。
ワタシは無難に人間を選択する。
1番慣れた身体だしね。
「それでは最後にスキルを5つ選択してください」
端末に表示されたスキル一覧を見てみるが、正直多すぎる。
それにふざけたものもあるし…何?この筋トレって…
とにかく、ワタシのプレイスタイルに合うのはあるかな。
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スキル
投擲
隠密
鑑定
ー
ー
ーーーーーーーーーー
まずは絶対に必要なのを選択。
この3つは文字通り、物を投げる、自分の姿を隠す、そして鑑定をする、といった能力である。
さすがに適当すぎたかな説明。
残りの2つは何にしようかな。
そこで見つけてしまったのがランダム選択のボタン。
どうせ決められないと思うし、いいよね?
よしポチッとな。
ーーーーーーーーーー
スキル
投擲
隠密
鑑定
吸血
奇襲
ーーーーーーーーーー
「吸血と奇襲?」
これは文字通りの能力ととっていいのだろうか?
能力を見てみよう。
ーーーーーーーーーー
【吸血】レア
枯れるまで吸い尽くせ
相手に直接攻撃をした際、一定の確率で自身の傷を癒す
その他にもランダムでバフを得る
ただし、血液の無い相手に対しては効果がない
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ーーーーーーーーーー
【奇襲】レア
先に攻撃した者勝ちだ
相手が自身に気付いていない、または敵対していない状態で攻撃した場合、奇襲扱いとなってダメージが上昇する
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普通に強くない?
これじゃワタシのスキル欄が完全に暗殺者のスキルじゃん。
それに見た目も相まって吸血鬼にも見えちゃうし。
それに2つともレアスキルとか、おかしいでしょ。
どっちも強いんだけど、ワタシのプレイスタイルだと『奇襲』が特に強い。
ダメージ上昇は正直ずるいと思うよ?始めからとか。
まあ出てしまったものは仕方ないから。
「ここから変更は不可能ですが大丈夫ですか?」
Yes
「承知しました。これにて準備は完了となります。何か質問などはございますか」
No
「今後何か不明点がございましたら、ゲーム内のヘルプか公式サイトの質問箱をご利用ください。アルカディアへの転移が開始します。ログアウトしないでください」
これでやっと設定が終わりか、思ったよりも長かったな。
「それでは転移を発動します。いってらっしゃいませ。貴方様の御活躍を楽しみにしていますよ『法条院朱鳥様』」
(な!?なんでワタシのリアルの名前を…)
ワタシの意識は『0-1』の微笑みを最後に、ゆっくりと消えていった。
どうもsha-k_3です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自由に執筆していくのでよろしくお願いします。