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40 タワーレベル2 ① 

 翌日、四人で五階層タワーレベル2に向かう。


 四人? ショコラとブルーと僕は、まあ当たり前だが。


 なぜか、お手伝いさんのマリカさんも同行している。どうもブルーが最初、なにかをいろいろ話して頼んだらしい。マリカさんが嫌がると、ちゃんと労働しないと家においておけませんと、最後はブルーが脅したようだ。



 なぜマリカさんを連れていくのか、ブルーの意図はまったくわからないが、きっとなにか理由があるのだろう。


 ショコラとブルーはローブを着て、フードをかぶっている。僕はいつも通りの格好にレイピアを下げて、マリカさんは普段着である。


「マリカさん、お手伝いさんなのに、大丈夫なの?」

 ショコラも心配そうである。


「大丈夫、マリカさんには、実は秘密があって、大丈夫なんだよ」

 よくわからないので、僕は適当に答えた。秘密があるのは間違いないし、まさか蝶に戻るのかな?


 木立を抜け、タワーのエリア内に入る。

 ゴーレムが数体歩いているのを、ショコラが風刃で傷をつけるとゴーレムがタワーに逃げ込んだ。

「入り口はあそこね。さぁ、行くわよ」

 ショコラが気合いをいれる。ショコラ、僕、ブルー、マリカさんの順番に並んで、入り口に向かう。


 タワーの一階層に入ると、ブルーが、蝶をお願いします、とマリカさんに声をかけた。


 蝶? と思ってマリカさんを見たら、かなり困った顔をしている。けれど、はい、と返事をした。と思うと、マリカさんがいなくなってしまった! 


 なんで消えるの?


 数秒後、たくさんの黒揚羽蝶が現れた。十頭以上いる。まさか、マリカさん、蝶に戻った? ホントに戻った!


 数えたら、動いてるので、ちゃんと数えられないのだが、二十頭近くいるようだ。なるほど、これなら法則どおりかもしれない。ラボアジエさんもきっと安心している。


「なにが起こったの?」

 ショコラは、マリカさんは消えるわ、蝶が大量に湧き出すわで、驚いて動揺している。当然だ。


 僕はショコラに、えらそうに教えることにした。こんなときしか、えらそうな態度はとれない。


「マリカさんは実は蝶なんだ。変化の術を使って人間になっているのさ。今、本来の姿に戻ったんだよ。これは秘密だったんだけどね」

「そんな術があるの? すごい! 教わりたい!」

「僕も教わりたい! 二人であとで教わろう」

 ショコラと僕が盛り上がっていたら、


「残念ですが、それは無理です。この術は鱗粉の呪縛なんです。特別な黒揚羽蝶の鱗粉族だけが持つ、特別な術ですから。あ、それから、この術は揚羽さんのために秘密にしてください」

 ブルーに釘を刺されてしまった。


「ざんねーん」僕とショコラはユニゾンしてしまう。


 鱗粉ぬったら、一族に加われるかな。うーん。


 蝶たちは舞い飛びながら、タワーの一階層を分散していく。偵察に行ってくれるようだ。


 一階層は長い通路があり、左右に部屋があるが、以前のタワーと違って、扉がなく、部屋数も少なそうだ。きっと一部屋一部屋が大きいのだろう。蝶たちが四、五頭でグループを作って各部屋を見に行ってくれている。






 ブルーはなぜそんな一族とともだちなんだろう?


 召喚する前の世界で知り合っていたのかな?


 だとしたら、コーレストと一緒にいた老人とも知り合い同士だったのかもしれない。







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