14 報告
翌日、再び六人が応接間に集まった。
「昨日はおつかれさまでした。疲れたでしょう。三人ともよく眠れた?」
コーレストが労いの言葉をかける。
攻略した三人がうなずく。三人とも緊張している。ショコラが合格なのは間違いないが、判断するのはコーレストだ。
「まずは昨日の報告をお願いします。特にプラチナゴーレムについては詳しく」
コーレストのことばを受けて、受験者のショコラが逐一あったことを報告する。
「ブルーさんがいて、ほんとうによかったですね」
「はい、私もブルーさんを見習って、座学を今まで以上にしっかり勉強します!」
顔には出していないが、きっと、コーレストと老人は、??? になっているはずだ。
そうだよね。ブルーの正体を知っているからね。
「人生はすべてが学びです。その気持ちを忘れないように。
それから、試験の結果ですが、合格です。ショコラ、おめでとう」
「あ、ありがとうございます!」
合格は確信してはいたと思うが、うれしそうだ。
「それから、昨日預かった指輪を返しますね」
そう言ってショコラに、赤いガラスの指輪を手渡した。すぐにコーレストはことばを続けた。
「その指輪は、おもちゃではありません。吸収の指輪と呼ばれるものです。
しかもかなりよいものです。
驚くかもしれませんが、高位の魔術師と戦闘せざるを得ないときの、切り札の魔術に対応する指輪だと思われます」
ショコラはフリーズしてしまった。
もしルビーの指輪だったら、歌を歌い出したくなるぐらいで、すんだであろうが、
運を使い切ってのクズ遺物、おもちゃだと思っていた指輪が、とびっきりの大変なお宝だったのだ。フリーズしてしまうのもしかたがない。
そのあと、コーレストは詳しくその指輪の特長を説明した。
僕はそれを聞き流しながら、考えた……
なぜブルーは指輪の正体を見抜けたのか、しかも、実際に試すこともなく……
【鑑定】でも、なにも出なかったと言っていたのに。
うーん、考えても、わからない……
ブルーはすごい、で、とりあえず、いいかな。
僕は、それじゃあ、よくないのでは? と思いながらも、考えることを放棄した。
そして、ブルーについては、ブルーと名前が少し似た人の、有名なことばを都合よく解釈することにした。
Don’t Think. Feel! 『考えるな。肌で感じろ!』
うん、たしかに、はだで、かんじてる。




