百鬼 忘年会後始末
人に対しての気持ちのぶつけ方は
人それぞれだ
好きな人にわざと意地悪をする人もいれば
嫌いな人に付き纏っては
自分と比べていい気になる人もいる
人が百人いれば
そこには百の個性がある
人の数と比例するように
個性の数も増える
だから
どんな人がいてもそれは許されるのかどうか
それは違う
どうやらこの世界には
絶対に守らなければならない物があるらしい
法律なんて大そうな言い方は苦手だから
わかりやすく道徳と言う
道徳を外せば
道徳に非
僕は賢いからそれくらいはわかる
それを理解しない人が
犯罪に手を染める
どんなに好きな人がいても
どんなに親しい間柄になっても
僕のこれは非道徳的なのである
僕はどうしようもなく賢い
そう言い聞かせながら
犯罪者の肉を食べる
某年某日の出来事である