96/1115
手芸娘1-6
手芸娘1-6
こんな豪華な馬車は始めて見ました。馬車に乗るのも初めてです。‘乗り合い馬車’がありますが(料金)が高かったので、私は自分で背負って、この村へとやって来ました。絶対、私達を乗せいる馬車は乗り合い馬車の(料金)倍です。
休憩を間に入れながら馬車に揺られる事、六時間。同じ領土の街へと到着。荷物持って来るとしたら、丸壱日は掛かります。
馬車は大きな屋敷へと入って行きました。運転手さん。壱度馬車を止めて門兵さんに何か見せていたみたいですが、何をお見せになられたんでしょうか。
門の中へと入って直ぐ、運転手さん「到着致しました。降りください」と仰りました。後ろの方で門兵さん出入り口を閉めました。私が馬車のドアを開けたら綺麗な方が会釈を致しました。「お待ちしておりました」
私達は‘私達を招待してくださった’方だと目配せして、どったんばったんと馬車から降りました。




