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手芸娘1-2
手芸娘1-2
はい。お姫様の次に有名な王子様がおさめている国です。皆々様が王子様とお姫様のご結婚の吉報を首を長くして待ち望んでおりました。…お姫様は魔族に拐われましたが。
王子のお姫様に見合う男へと絶え間ない努力を庶民の私達でさえ理解しております。王子が国をおさめ始めてから劇的に発展致しましたから。
王子は国を壱つ壱つづづ国を途上していきました。やがて周辺国家も無視できない国へと成長を遂げたのです。
反対する者すら出ぬよう認められるよう王子様が政治を行っておりました。私達も‘それ’を解っておりました。ですからお二人様の吉報を待ちわびておったのです。…王子様は花や織物に綺麗な柄の染め物をお姫様へと献上しておりました。
極東洋(日本)の桜等。‘おべんとう’という物持って御出掛けなられれば、そういう噂が流れて当たり前なのです。




