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開幕1-4
開幕1-4
「侍女に申し付ければ、下の硝子農園や生垣に花を植える。四季に合わせた花見や紅葉狩りくらいなら行えます。暇潰しに壱局指したり、図書館で本を借り受ける。通常の囚人と違い。貴女は壱国のお姫様ですからね。大概は自由に往き来できるよう、各魔物に申し付けております。眠れぬ夜は軽めのお夜食から処方箋迄。夢見心地もご要望が有れば どのような内容であろうと、姫のご満悦出来る限りの配慮を行います。」
侍女に目配りした魔王は席を立ち。その目配りに気を利かせた侍女達が新たな持ち運び便利な作戦協議机を八つ引っ付けて、大きな机を作り“それ”に負けず劣らずの大きな地図を広げ 角を注意深く留める。
魔王は姫が地図に目を落としたのを見計らい、左手で文字盤を侍女から受け取り右手で地図に次々と文字盤を置いていく。