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開幕1-19
開幕1-19
如何にも神話等に出て来そうな女性は勇者に「我が神は述べました、自力で渡りなさい。自然に負けるようなお方とは闘う資格がありません。」と言い生け簀の中へ入って去ってしまった。
勇者は思った、何故自身を助けたのか?。“理由が無い”とあの女性は言っていた。接し方や話し方に殺意や敵意はなかった。それどころか“寂しげ”だった。
行く先々で勇者は人の手によって生態系が崩されているのを肌で感じていた。(大勢の)人の輪で生き物が帰って来れる環境を作ってやれば、きっと帰って来るに違いない。
とりあえず自然を整えて、色んな生き物が生活できる環境を作ろう。そして“それ(色々な生き物が共存する環境を作る運動)”を人々に広めながら活動の輪を広げていこう。と決めた勇者だった。
良し行う事は決まった。先ずは調査だ。
鍋や食器を棚に片付けた勇者は小屋を後にした。