63/1019
焔魔々1-15
魔族幹部 焔魔々1-15
飛ばした焔が翼を持って鳥を追い掛ける。
私が左小指を振って作った土塊。
翼は風の影響で羽ばたいてるように見えるだけさ。
三百秒と経たない内に鳥が二十羽程取れた。
左手で押さえ付け火を纏わせた右手で斬り分ける。
血抜きは熱により蒸発しつつ、私自身が逃げ道を作ってやる。脳裏から何度と失敗した苦い経験が心をチクチク傷める。何百羽と失敗しただろう。辛い記憶が鋭い顔(表情)へと変える。
濁ることなく奢ることなく壱羽々羽と捌いていく
暫くして 様々な鳥料理が並びいく。
極東洋(日本)で習った焼き鳥も並べた。
お客さんは最初渋る。私は何時通り「食べて不味かったら、お代は要らないよ。しかし、“お代わり”は“美味しかった”と捉えるからね。」と言う。
来店したお客さんに毎回言う言葉だった。私は魔族(敵)だからね