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開幕1-13

開幕1-13


満月の夜に行われた異形達との戦闘。

全て 軽傷者。擦り傷程度で済む。

軍集団相手に手加減されていたのだ。


王子は歯を食い縛り痛烈した。あの神話に如何にも出て来そうな姿形をした海属性の女性は魔族幹部位だろう。…たが、“そこ”は壱国の王子。頭をすぐに切り替えて負傷者の手当てを指示した。


彼女がお城へと突っ込んだので、傷の手当ては楽だった。実力差を実感した王子は大人(魔族)が赤ん坊(我々)を“あやしている”と痛感させられた。これ程とは思ってなかった。


行動不能状態の軍集団の間を駆け周りながら突き付けられる現状を腸煮えながら受け入れるしかない王子だった


防衛で負けたのだ。軍を魔王の掬う城へと出すとなると(軍集団の)何分の壱しか出陣させられない


国を守る為に兵隊を駐屯させるのを思慮すれば、多くの国の参加が必須だと思考巡らせた王子だった

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