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親指魔族1-10
魔族幹部 親指魔1-10
お姫様は色々な方々と“お遊び”を行っております。
私(魔族幹部 親指魔)には何を仰っているのか分かりません。皆様、負けてとても悔しそうです。軟禁されているので息抜き出来ていらっしゃると宜しいのですが。
お姫様はお話し上手な侍女に様々な事をお聞きしております。何処か へと出掛けてはすぐ お戻りになられます。
時々、お姫様が描かれたお洋服を私の机に置かれて行かれます。……その時は、私は反対側の隅っこ へと逃げてしまいます。
私の作業場所は日本という所で言う畳壱畳分程の広さなのです。裁縫に使う道具で糸と針と布と紙が有れば良いお仕事なので。
お忘れかもしれませんが、お姫様が軟禁されている場所は高貴な身分を収容してても失礼にならない場所なのです。部屋の隅っこ に机壱席は侍女が控えております“広さ”比べたら僅かな“広さ”なのです。