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早馬部隊 隊長1-9
早馬部隊 隊長視点1-9
道の整備が荒れ始めた頃。街を囲っている壁が煉瓦から丸太へと変わっていく。街が町へとなり、更に町は村となり、遂に集落となる。
集落は四十~九十人と言った所だった。我々は休息がてら、村人に聞いて回る。次の領土は山の向こう側。無理して山で夜を迎えるのは 得策ではないからだ。
兎を二羽、捕まえて村人達に振る舞う。情報収集の為だ。兎肉のおかげで村人達は快く知っている事を話す。
情報収集の結果、私だけが今夜はこの集落で壱晩過ごすのを決める。隊員が逸るのは分かる、しかし 隊列がしっかりとしていない状態で、騎乗しても うたた寝で馬が明後日の方向に行きかねない。
先ず は陣形の“壁”で消耗する体力を温存しなければ、この先 乗り越え難い。獣道に近い道や情報収集、狩猟等を行い節約しなければ。隣国で大枚叩くのは大いにあり得るからだ




