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早馬部隊 隊長1-7
早馬部隊 隊長視点1-7
領主は苦虫を潰したような表情で兵隊達の宿舎へと我々を追いやる。伝書鳩が届いてないのか?。真意は分からない。しかし、兵士の言葉で我々の扱いは解る。
食事無し。突然訪問したのだから、余分に用意されているわけではない。お風呂は兵士が入る時間厳守の“水”等制限決められてて、自国の兵士に気を使うつもりないらしい。領主本人も「同等に扱うよう」聞こえよがしに言っていた。
我々もお風呂に入れるとは思っていない。何時来るか分からない兵隊に備蓄を減らしてまで、ご飯作ってくれない。“それ”くらいは考慮していた。
…しかし 領主はここぞと言わんばかりに、国王か王子に申し立てるだろう。「早馬部隊を歓迎した」と。謝礼や恩賞を渋れば、国王又は王子の悪口を言い触らすだろう。“そう言う”腹積もりで私が署名した文面を鬼の首取ったように見せ付けながら行うに違いない




