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早馬部隊 隊長1-6
早馬部隊 隊長視点1-6
国王が管理を任せた領主が治めている領土に入ったのは、陽も沈み掛けてからだった。
国王壱人では国全てに目を光らせられないので、学問や人柄に人徳等で収めさせており。通常は他の者に任せてある為、委任状を見せて関所を通過。入るのに時間が掛かってしょうがない。
…とはいえ 黙って通過しようとすれば、いきなり矢を射られてしまう。魔物や獣同様に攻撃される可能性すらおおいにあり得る。
都市と都市が近い分には伝書鳩を飛ばしあっているので、関所を通り抜けようとする時に繰り交わされる会話は円滑に進んでいく。
関所の兵士も委任状を読み。我々五名を確認してから通す。外壁門の中へと入ったのは周りが晩御飯で会話に花を咲かせている最中だった。
壱名の兵が馬を繰り出し領主へと馬を走らせる。
我々の部隊も早馬だが、“長距離”が目的だ。用途が違う