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早馬部隊 隊長1-3
早馬部隊 隊長視点1-3
我々 早馬部隊五名は外壁門を縦壱列で出る。
外套は首元と真ん中を止め金で閉めてある。
この外套にはもう壱つ止め金が設けられてる。
野宿時に使う物で、砂嵐他 特別な理由が無い限り騎乗時は ほぼ使う事が無い。
騎乗時に手綱が握り難いからだ。分かりやすく言うと、首元から腰下まである服を袖を通すさずに無理矢理着ている状態だ。何とか手綱は握れるが壱番下の止め金は外さないと飲み水なんて飲めやしない。
外壁門と外壁橋を渡り切ると。先ず 二頭が先頭斜め横へと並ぶ。先頭である私も二人が横付けしやすように馬の速度を落としていく。
“川”という文字 真ん中が少し進行方向側に飛び出ている。と思ってくれれば良い。
残り二名は三頭との間に入る。今は馬と馬の距離が大きいが、連携や連結を得意とするような人選で結成したような部隊だ。
必ず 慣れてくれる。




