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魔王1-10
魔王視点1-10
こうして、今夜も魔物対応に追われ続ける兵士達。彼ら も、“頑張って”はいるのだ。しかし 国のあっちこっち対象に回っていては、到着するまでの時間に影響する。
「兵隊はいったい、何しているんだよ?!。遅くないか!?」…そんな不満が国に満ちていく。
魔物の侵入を許しているのだ。
心をも魔物に侵食されていく。
兵士の派遣を限らせていく国。
王族・貴族優先して兵を送り込む。
民衆の心へ浸透していく疑心暗鬼。
(魔物が)付け入るには持って来いだった。
後は耳元で我々に都合良い言葉を並べて囁けば良い。
不満・不服を持った者には目が濁り、活躍や成果がうつり難くなっていく。耳に入る言葉も限定されていき、自分達は後回しにされているだという感覚に堕ち入りやすくなっていく。そしたら悪循環へと陥入れていけば良い。




