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開幕1-6
開幕1-6
「そうして周辺国との調整に手間取りっている間に我々は力を付けていくのです。幹部候補を選り抜き、新たな人材や才能を発掘。我々(魔物)が勝つか貴方(人間)が勝つか。又は別の道を見出だすか?。姫の往来の認可を下しているのは、我々では気付きようのない、視点で新たな歩み寄りを行えるかもしれませんので。我々も医療研究等 様々な分野を研究しておりますが、行き詰まっておりますので。」
魔王は上質紙を何千枚と地図の上へ置く。内容はどれも研究成果やワクチン等によってもたらす利益に対する和平案(手と手を取り合う)を記した物ばかりだ。
「その間に我々は人に紛れ、人の生活に溶け込み、遺伝子奥深くに異形を封じ込め。突出しないよう。遺伝に刻み込むのです。人の発展は異常にはやい。我々が押し負けるのは、近い将来です。」
顔を落としたまま魔王は眼光鋭く言い切った。




