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私の彼氏

「また明日ね美優、今日は早く帰れて良かったね」


テスト期間中だったため短縮授業で終わり、まだ明るい中での帰宅。

家の前まで送ってくれた美優の彼氏。

日向一也。

ルックス抜群で優しくて頭も良くて運動神経もバツグンで何の問題も無い人。



玄関の扉を締める瞬間、温和な笑顔の一也と目が合う。

家の中に入るまで、ずっと見守ってくれる優しい彼氏。



その言葉に間違いは無いのだけど。


家に入って、手洗いして、リビングのソファーに座ると、LINEの通知音が鳴った。


今日は割りと遅かったなー…。


LINEのトーク画面を開くと。


『ちゃんと帰れた?』


きたー。毎度同じ一也からのLINE。

ちゃんと家に入るまで見送ってくれたのに。

毎度同じLINEには毎度同じように返信する。


『うん、ちゃんと帰れたよ』


『良かった。美優はとても可愛いからLINEが届くまで不安で仕方ないよ』


ああ、毎回同じLINEなのに毎回幸せになれる。


『それと、早く帰れたからって遊びに行こうなんて思っちゃダメだよ。明日は美優の苦手な科学のテストが控えてるんだから』

続けて送られてくるLINE。


返信しなくちゃ。


「美優帰ってるのー?」


返信しようと思ったその時、玄関の扉の開く音がして、買い物から帰ってきた母親に声を掛けられた。


「ずいぶん早いのね」


「今日はテストだから早帰りって昨日話したじゃん?」


「ああ、そうだったっけ?そそ、おやつにアップルパイ買ってきたけど食べる?」


「うん!」


私の返事とLINEの通知音が重なる。


あ、やばい…。

スマホを開かなくても、誰からの着信かが分かる。


『LINEの返事がこないけど、どうしたのかな?何があったのかな?今すぐ会いに行こうか?』


一也からの心配LINEだった。


『大丈夫、お母さんと話してて返信遅くなってごめん』


『それなら良かった。あまり心配かけさせないでね』


一也は本当に優しい。

私の事を本当に好きでいてくれる。


美優だけを愛してくれる。


一也くんに言われた最も印象に残った言葉は、


『キミの全てを壊してしまいたいほど大好きだよ』


だった。



そう、美優の彼氏はいわゆる、『ヤンデレ』だったのだ。




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