9-12.助けられたのは西ヶ谷
人には第六感が備わっているというが、特に嫌な予感は当たるものだ。
あくる日の三時限目は体育だった。
「やっぱり野球部だけあって、足速いな」
「そうか? 俺より速い部員はたくさんいるぞ」
この学校に入って初となる、授業後の友達との会話を交わしながら教室へと戻ってきた俺と津久井。
悪戯されないようにと、ロッカーに入れておいた制服を出してきて着替え始めた。男子は更衣室がないから、教室で着替えることになっている。津久井も丸めてあったシャツを広げ、シワを伸ばしてから袖を通していた。
体育が長引いたので、次の授業まであまり時間がない。
上着まで着たら体操着を鞄へと丸めて入れ、ロッカールームへ戻って教科書とノートを取り出す。席へ戻ったらペンケースを出し、これで授業の準備は完了……
「おい、朝霧さんと久遠さん、遅くないか?」
……完了したところで、津久井がこちらへと身を乗り出しながら囁いてきた。
教室を見渡すと、更衣室での着替えを終えた女子の大半が戻ってきている。すでに授業の支度を終えているクラスメートもいた。
だが津久井と俺の隣――朝霧、そして久遠のいるべき場所は空席のままだ。
「トイレに行ってるとか?」
「だといいけど……」
キーンコーンカーンコーン……
『授業を始めるぞ』
予鈴が鳴り響き、四時限目の世界史が始まった。が、二人の席だけが空いている。
何かあったのだろうか……?
授業をサボるような二人ではないと、何があったのか焦りを覚え始めた時――
バタバタバタッ!
『ごめんなさーい! 遅れましたぁ!』
派手な足音と高い声に、教室にいる全員が振り向いた。ホワイトボードへマーカーを走らせて板書をしていた教師も、何ごとかと手を止めて振り返る。
すぐ後ろのドアから、朝霧がはぁはぁと息を切らせて飛び込んできた。その直後には久遠が「申し訳ありません」と落ち着いた様子で入ってくる。
ところが、なぜか久遠はジャージ姿だ。しかも胸のあたりには「朝霧」の刺繍。内側に制服を着ている様子もないし、これからジャージを着るような予定にも心当たりがなかった。
『体育で制服を汚してしまい、着替えていました』
久遠が小さく頭を下げる。
『まあいいから、準備をして席について』
教師に促され、ロッカールームへ向かう二人。
軽いざわめきが教室を揺らし、俺も思わず津久井と顔を見合わせてしまった。
体育で制服を汚した? 体操着を忘れてブラウスで授業を受けたわけでもなければ、まずそんなことはありえない。更衣室で誰かに汚されたのかもしれないが……
「久遠、何かあったのか?」
そそくさと戻ってきた朝霧。その後ろをやはり落ち着いた雰囲気で戻ってきた久遠に、教師がホワイトボードを向いていることを確認してから聞いてみた。
無言で席に座り、教科書やノートを広げ始める久遠。答えたくないことを聞いてしまい、無視されてしまったのかと思ったが、
「……制服をなくされたわ」
しばらくしてから小さな声がぼそりと聞こえた。
生理用品やヘアピンといった小物ではなく、制服そのものを盗まれたのだ。授業に遅れたのは、朝霧からジャージを借りて着替えていたからか。
誰がやったのかと教室を見回したが、嘲笑をこらえているのか、それとも笑い切って満足したのか、朝霧が心配そうにこちらを見ているだけだった。だが体育は合同というわけではないから、犯人は間違いなくこのクラスにいるだろう。そもそも他のクラスの生徒には、久遠の制服を盗むような動機がない。
昨日覚えた嫌な予感が、見事に的中した。
「探さなかったのか?」
「探したわ。でも更衣室とその近くにはなかった」
右手でシャープペンを走らせて板書を移しながら、視線をホワイトボードから動かすことなくそう返してきた久遠。
見つからない場所に隠されている、あるいはすでに捨てられている――そう諦めを感じるほど、他人事のような答え方だった。
俺の方が心配になってくる。久遠の生活環境を考えれば、制服を汚したなどという理由で新しいものを用意してもらえるとは思えないからだ。それでも「誰かになくされた」とは絶対に言わないだろうし、ジャージだっていつまでも借り続けるわけにもいかない。俺が女子だったら制服の一着くらい分けてあげたかったが、残念なことに男子用のシャツとズボン、上着のブレザーしか持っていなかった。朝霧に「制服を一着、分けてくれないか」と言うわけにもいかないし……
「気にしないで、西ヶ谷」
板書を終えたのか、久遠がこちらを見ていた。考え事をしていたのがわかったのだろう。
「私はこういうの、慣れているから」
「で、でも……」
「まだ服をなくされた程度だし、原因は私にあるのだから」
俺を安心させるためなのか、柔らかな声でそう言ってきた。
しかし、俺には「首を突っ込まないで」と伝えようとしているようにも思える。余計なことをするな、というよりは、近づいたら危険だと警告しているようだ。
自分へヘイトを向けさせ、西ヶ谷をいじめの目標から外すことに成功した――そう思っているのだろうか。
計算高い久遠のことだから、考えられなくもない。だが俺としては傍観できるような心境ではなかった。まるで自分のやっかいごとを、久遠へ押し付けているみたいだからだ。
俺は久遠を巻き込みたいわけではない。
放課後に久遠を説得して四人で探した結果、制服は校舎外にあるごみの集積場へ放り込まれていた。ごみ袋を上に積み重ね、わざわざ見つけにくいようにして。
朝霧の手から、汚れてしわだらけになった制服を無表情で受け取った久遠。いつもなら強靭な精神力に驚かされるところであるが、今回はやせ我慢をしているようにしか見えなかった。自分の制服を捨てられて、嬉しいはずなどない。
だが事態はさらにエスカレートしていく。
「トイレに行ってくるから」
やや曇り気味となった翌日の昼休み、久遠はそう告げて席を立った。
普段ならわざわざ言うことでもないのだが、今日は午後最初の授業が物理であり移動教室だ。帰ってくるのが間に合わなかったら先に行ってて欲しい、という意味だろう。
「ふああ……、今何時だ?」
昼寝をしていた津久井が起き上がり、時計を見つめる。
昼休みの終わりまで五分ほど。すでにクラスメートのほとんどは動き始めて……
「…………、……」
「……」
――と、ホワイトボードの前にいた女子四人が、教室を出て行った久遠を追うようにして歩いて行った。三人はこの間に俺が倒してしまった女子を含むメンバーで、もう一人は朝霧をいじめて雑務部からの制裁を受けた――牧本だ。
珍しい組み合わせと奇妙な行動が気になったが……
「物理室、行こっ」
朝霧に急かされ、席を立った。
ロッカールームで物理の教科書とノートを探す。一度整とんしたロッカーだったが、最近になってまたごちゃごちゃになってきていた。また綺麗にしなければとは思うのだが、なかなか行動に移せない。
朝霧と津久井を待たせて申し訳ない気持ちになりながら、ようやく折れ曲がったノートを発掘した。
「あれ、久遠さんは?」
「トイレに行くから、先に向かっていてと……」
津久井の問い掛けに答えつつ、そのトイレの方を見た時、
パタパタパタッ……
女子トイレから、先ほどの四人が急ぎ足で出てきた。忘れ物でもしたのか、俺たちと入れ替わるように教室へと向かって行く。理由はわからないが、すれ違う時にクスクスという笑い声が聞こえた。
そして、直後に女子トイレから幽霊のように出てきたのは――
「く、久遠!?」
「えっ!? ど、どうしたの!?」
頭のてっぺんから靴の先まで、全身ずぶ濡れの無様な久遠の姿だった。髪は垂れ下がって顔が見えなくなっていて、その先からは水が滴り落ちている。制服には水の伝った後が幾筋もあり、胸のあたりは透けて下着が見えていた。持っている教科書類もぐしょぐしょになっている。
すでに足下には、落ちた水滴で水たまりができていた。見ているだけで寒くなってくる。
「……大丈夫だから。……ちょっと、水を掛けられただけ」
久遠の弱々しい声。
四人の不審な行動の理由はこれだったのか。久遠がトイレに入るのを見計らって、個室の上からバケツを引っくり返したのだろう。……俺が男子にやられたのと全く同じだ。
「くっそ……」
壁を拳で殴りたくなるような怒りと、その場にうずくまりたいような悲しみを感じた。
言いたいことがあるならば、面と向かって言いに来ればいいだろう。わざわざ遠まわしに嫌がらせをしてきやがって。
――いや、もうこれは嫌がらせのレベルではない。
一人では何もできないくせに、集団になると自分は強くなったと勘違いして派手なことをやってくる。それもこそこそと、反撃されないように。もはや立派な「いじめ」だ。
『と、とりあえず……教室に戻ろ?』
『そ、そうだ! 俺、タオル持ってるからさ。とにかく身体、拭かないと』
重苦しい雰囲気を何とかしたいと思ったのか、朝霧と津久井が必死に久遠へ声を掛けた。断るような状況でもないことを悟ったのか、二人に導かれるようにして久遠は教室へと歩き始める。
今頃、牧本と三人は大笑いしていることだろう。他の女子も混ぜて、話のネタにしているかもしれない。そうやって他人の不幸で談笑しているのかと思うと、余計に怒りがこみ上げてくる。
四人もすでに移動した後なのか、教室には誰もいなかった。
『久遠さん、これ』
『……ありがとう』
津久井から真っ白なタオルを渡され、顔を拭く久遠。
朝霧は「あんなことして恥ずかしくないの?」とか、「何が面白いんだろ」と愚痴ばかりこぼしている。
物理の授業には遅れそうだな。と、時計に視線を移した。
「……」
“久遠葵死ねばいいのに”
“消えろ障害者”
“牝豚”
――同時に視線に入ってきたのは、ホワイトボードに書かれた、久遠への悪口。
あの短時間で、わざわざ教室に戻って書いたのか。
こんなことをする連中に、恥ずかしさなどない。他人を貶すことに喜びを感じ、悦に浸る。その知能は小学生と同等レベルだ。
だから何を言っても無駄だろう。連中は、自分のやっていることが間違っていないと思っている。いや、そもそも正しいとか誤りだとか、そういう概念すら持ち合わせていない。
そして俺たちは、その小学生と同等レベルの人間に勝てないでいる。そのことが悔しかった。
キーンコーンカーンコーン……
授業開始を告げる予鈴が鳴り響く――
「……やりたい放題やりやがって」
心の中で言ったつもりだったのだが、小さいながら声に出てしまった。
予定されていた実験が終わり、結果をまとめる書記の時間となった物理室。カリカリとノートにシャープペンを走らせる音や、同じ班の友人同士が話している声で満たされている。
俺と同じ班には朝霧と津久井がいたが、久遠の席は空いていた。制服を乾かすため、乾燥機のある家庭科室に行っているためだ。
――他の班から聞こえてきた、女子の笑い声。
誰かに向けたわけでもない、ちょっとした談笑だろう。だが今の俺にとって、その声は久遠への嘲笑にしか聞こえなかった。耳に入ってくる度に激しい怒りがこみ上げ、席を立って四人を拳で殴りたい衝動に駆られる。
いじめとは、極論すればガス抜きなのだ。
誰々がこういうことをした、それはいけないことだ、だから誰々を攻撃する。――そんな浅はかな理論すら、いじめをする連中は持っていない。
連中が考えているのはただ一つ――鬱憤を晴らすことにより、欲求を満たすことだけだ。そのためには些細なことにも難癖をつけ、理屈など無視して悪の烙印を押し、暴行したり、所持品を盗んだり、汚物を掛けたりする。集団で気が大きくなっているから、自らを省みることもなく、自分は正しいと大した理由もなく思い込み続けるのだ。
そして、いじめは留まることを知らない。半永久的にエスカレートしていく。いじめが自然に止まるのは、被害者が死ぬか逃げるかで姿を消した時だ。
久遠へのいじめも、これからさらに深刻化していくだろう。一体、次はどんないじめをしてくるだろうか。ネットに個人情報をバラ撒いてくるのか? 取り囲んで金を要求してくるのか? 男子も巻き込んで、性的ないじめに持っていくのか?
それとも……、学校の屋上から突き落とすのだろうか……?
「……」
まさに兄が歩んだ道だ。部員を助け、代わりに自分が犠牲となった、奈落の底へと案内される死の道。
絶対に、絶対に久遠には進んで欲しくない。
だが、それを止める方法が、俺にはわからなかった。
やめろと訴え、やめてくれるような連中でないことは明白だ。むしろ余計に酷くなるだろうし、また俺の方へとターゲットが移ってくるだろう。そうなれば、ここまでの久遠の努力は水の泡だ。
かといって、朝霧や津久井に行動してもらうわけにもいかない。朝霧は一度いじめられているから再発する危険が高いし、津久井は元々別のクラスでA組での繋がりが弱いためだ。そもそも他人のいじめに介入すること事態、相当なリスクを背負うことになる。
結局のところ、俺が動くしかない。でもどうすれば? 何をすればいい? いかなる行動をすれば、久遠を窮地から脱出させることができるのか……?
「ねえ、ちょっと聞いてもいい?」
唐突に耳へと入ってきた声に、ハッと我に帰る。
「お、俺に?」
「うん。……西ヶ谷くんてさ、久遠さんと付き合ったり……してる?」
朝霧がちょっといじわるそうな笑顔で聞いてきた。
「……へっ?」
一瞬、質問の意味がわからずにぽかんとする。
が、内容を理解した瞬間、ボーっと頭と頬が熱くなってきてしまった。
「えっ!? いやいやいや……、別に付き合ってなんかいないよ。た、ただの部員というか友達というか……、そんな感じだし。いっ、いきなり何で?」
「あはは、凄い慌ててる。顔も赤くなってるし」
津久井も俺の顔を覗き込み、「ふふっ」と笑いをこぼした。
恥ずかしいことこの上ない。
「ちょ、ちょっと……」
「ごめんごめん……、だって凄く心配そうにしてるじゃない? それにいつも一緒にいるから、もう付き合ってるのかと思ったよ」
「そ、そう見える?」
「見える見える。ほら、放課後とか毎日二人で部室にいるでしょ? あとは……そうそう、この前のお弁当! 男子が女子にお弁当作ってきて、それも受け入れちゃうなんて、カップルみたいじゃん!」
ラブラブで羨ましいわぁ……と顔をほんわかさせる朝霧。
「いやだって、あれは久遠が……」
「『A組に来てくれないかしら?』って相談されたのも、久遠さんからだったんだよなー」
うんうんと納得するように、津久井も一言つけ加えた。
「最初はどう返事をしたらいいか困ったけどな。『西ヶ谷が心配だから』ってお願いされてさ、俺はもうその時点で二人が付き合ってると確信してたね。……隠さなくてもいいんだぞ?」
「いやいや、本当に付き合ってはいないって……」
手を左右に振り、必死に否定してみせる。
ただ不思議なことに、悪い気はしなかった。むしろ周囲にはそういう目で見られていたのかとわかり、安心感すら覚える。隣の美少女に自分のルックスがつり合わず、久遠が変な目で見られているのではないかと考えていたからだ。
「ま、このピンチを潜り抜けたら、そのまま告白してゴールイン! なんちゃって」
「そ、それは……」
「なんかRPGみたいな展開だな。お姫様を救ってそのまま告白、みたいな」
「お姫様って……」
難易度の高いRPGだな。制限時間は残り少なく、主人公キャラの能力は低いまま、強い武器もなければ硬い防具もない。一方で敵は攻撃力が高くて集団、倒れても倒れても襲ってくる。そして魔法ならぬ特殊能力つき。おまけに攻略本もなし。
いくらゲーム好きの俺でも、開始数分でコントローラーを放り投げてクソゲー認定しているところだ。勝てない敵相手に、どう戦えというのか。
……が、これはやらなければならない。大げさに言えば、人生を賭けたゲームの難関ステージだ。いや、大げさに言わなくても人生が掛かっている。ここで久遠がいじめられているのを傍観しているだけでは、そう遠くない未来で俺は必ず後悔するだろう。助けてやれなかった、目の前でSOSを発する友達を見捨てることしかできなかった、と。
考えろ、考え抜くんだ。
久遠を助けるために、なすべきことは何か。西ヶ谷 一樹ができることは何なのかを――
「んー、こっちにも書かれてるよね、そういうこと」
視線を俺や津久井ではなく、机の下に隠れている手元に落としながらそう呟く朝霧。
「何? 書かれてるって?」
「ん? これこれ」
俺の言葉にさっとスマホの画面を見せてくる。
いくら教師がいないからって、授業中に堂々とスマホを出すのは大丈夫なのだろうか?
と、変なところへ真面目になりながら、津久井と共に身を乗り出してそれを覗き込んだ。
『絶対付き合ってるよね、あれ』
『キモい者同士で仲良くやればいいんじゃない?w』
「これって……」
無地のシンプルな背景に、まるでチャットのような高校生独特の言い回しが並ぶサイト。
見覚えがある。理数科の一件の発端となった――掲示板だ。
「まあ、俗に言われる『裏サイト』ってやつ?」
「それはわかるけど、A組にもあったんだな」
「女子だけで集まってる板だからね。あ、ナイショだよー」
朝霧はいたずらっ気な顔で、しー、と人差し指を立てた。
裏サイト――この言い方は死後になりつつあるが、いわゆるクラスメートのさらに一部だけが書き込みと閲覧をする掲示板のことだ。
IDを名前代わりにし、クラスや学校のあらゆることを書き込んでいく。明日の予定や雑談はもちろん、表では言えないこと――誰々が気に入らない、誰々は死んだほうがいいと思う、等々――も書いたり、見たりできるのだ。
ルール、マナー、リテラシー……そんな綺麗な言葉など、この空間には存在しない。ただ言いたいことを言い、見たくなければ見なければいい。互いに顔を見せない場所だからこそ、本音がどんどん出てくる場、それが掲示板。
先月雑務部に舞い込んできた依頼は、その掲示板から発展したものだった。他人への悪口を抵抗なく言うことができ、同時に自分への悪口が躊躇いなく書かれている可能性もある。
小さな火種からも起こり得るいじめだが、そこは火薬庫のようなものだ。いつもならすぐに消え入るような矮小な火でも、可燃物、爆発物で溢れている掲示板に落としてしまえば、いとも簡単に人間関係を焼き尽くす業火となる。
――雑務部自らもいじめを誘引してしまったと言えなくもなかった、あの件からそれらを学んだ。
……小さな火でも業火となる?
……小さなきっかけでもいじめとなる?
「……」
その時、俺の中で何かが繋がろうとしていた。
おそらく掲示板は、A組――その中でも女子――のほとんどが書き込み、あるいは閲覧をするだろう。それも個人の識別がIDのみという、実質的に匿名の環境で。
つまり誰が何を言っているのか、内容から考えるしかない。……逆に言えば、内容に気をつければ誰が書き込んだのか、まずわからない。
そして本音を言い合う場所ゆえ、誹謗中傷が日常的なレベルで交わされる……
クリア不可能に思えたゲームの攻略法、そのパズルが埋まり始めていた。




