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物語の終わり(3)

注意:人によっては不快を感じる表現が含まれています。また、本作は特定の人物、団体、作品を批判する意図は一切ありません。


 あと、今回長いんで二つに分けてあります。一度に(2)と(3)を投稿してあります。ご注意を。

「嘘だ」


 ようやく、声が出る。


「俺は、最強の」


「だからうるせえよ」


「ぐぼっ」


 今度は、喉を殴りつけられる。首の骨が、壊れたのが分かる。ああ、魔力さえあれば、回復する。大丈夫だ。すぐに、回復して、この男を、倒さなければ。


「ウォードッグは老いないし、魔力があれば存在できる。分かるか? 俺みたいに何千年も、つっても俺もウォードッグの中では若造だけどよ、それでも、長い時間をかけて自分を鍛え続けられる。心を、技を、体を。だから、優れたウォードッグかどうかは、実は、その長い時間を耐えられるかどうかにかかってるんだ。魂の問題だよ」


「あ、が……」


「強い魂の持ち主を召喚するには、大量の魔力と技術がいる。逆に、弱い、どうしようもない魂なら、半人前の魔術師でも呼べる。転生式のことはどっかで耳に挟んだことがある。ゴミみたいな魂しか召喚できない魔術師が頼る、ゴミみたいな技術だってな。多少なりともゴミのウォードッグを使えるウォードッグにするための、誤魔化しだ」


 嘘だ。

 だって、転生式は、秘術だって、バクルが。


「実際、お前は酷いもんだ。さっきだって、俺の部下を殺さなかった。殺しとけば、少しは違ったかもしれねえのによ。お前、ここじゃなくても、いずれ死んでたな」


 ああ、俺が、盗賊を殺すのを躊躇した時。

 バクルも、アーシャも、それを心配していた。

 そんなことを繰り返せば、いずれ、と。

 俺は、いずれ、俺がミッションを失敗すると、そういう意味だと思っていた。

 けど、まさか、ああ。そのままの、意味だったのか?

 俺如きが躊躇なんかしていれば、俺が負ける。俺が死ぬ。ただ、そういうことだったのか。

 違う。違う。そんなはずがない。


「おい、目の方は、もう回復したのか」


 そう言われて、無理矢理に髪を掴まれ、


「ほら、見ろよ、最弱のウォードッグ」


 みしみしと首を捻じ曲げられ、それを見させられる。


「あ……」


「ああ、あ……」


 ようやく回復しつつある視界には、マイクの首があった。ジョージの剣と、それに繋がる腕があった。矢で射ぬかれた老婦人が、いつも微笑んでくれていた愛想のいい老婦人が、転がっていた。


 無愛想な老人が、その傍らで、老婦人の手を握っている。

 目が合う。


「だから、逃げろと言ったのに、馬鹿が」


 寂しそうに、老人は言う。


 その老人の背後に、剣を振り上げた兵が。


「やっ……め、く」


「済まなかったな」


 想像もしていなかった謝罪の言葉と共に、老人の顔が二つに割れる。

 老夫婦の死体の向こう、村の小屋が、畑が燃えている。


 あの、あの畑に転がっている、ずたずたの肉の塊みたいなのは、あれは何だ?

 知らない。あんなもの知らない。

 だから、きっと、あの塊に張り付いている布が、ジェシカの服に似ているのは気のせいだ。


「どうだ、ブレイク。この光景は。けど、お前が気に病むことは全然ないんだぜ」


 絶句する、何も思い浮かばない、俺の首を、ロックは更に捻る。

 首の骨が捻じり折れる音が聞こえる。


「お前は何も知らなかったんだろ。お前が知ろうとしなかったのもあるけど、向こうだって教えなかった責任がある」


「というより、教えるわけにはいかなかったのだろうよ、そうだろう、バクル」


 飽いたような声色は、ゴールのものだ。


 そして、兵士に両腕を拘束され、足に怪我をしている、バクルが運ばれてくる。


「う、ああ」


 言葉が出ない。いや、出たところで、何と言えばいいのか。


「わしを、恨め」


 激痛が襲っているだろうに表情を崩さず引きずられるバクルは、そんなことを言う。


「なあ、バクル。お前の手なんだろう? 無駄だと思っても、一応手を打ちたかったんだろう、辣腕のバクル」


 ゴールが、バクルに近づいて見下ろす。


「そうだ」


「あそこの哀れで愚かなウォードッグには、何と教えた?」


「ああ」


 目を閉じて、バクルは、まるで懺悔するような顔をする。


「召喚が失敗して、召喚者とは離れた場所に呼び出されたのだろうと、わしは、そう言った。全ては、わしが計画したことだ」


 変なことを言うな、バクル。計画? 違う、そうだったんだろう?

 魔術師が転生式って秘術で最強のウォードッグである俺を呼び出して、けど俺が暴れたせいで召喚が失敗して、あの森に倒れていた。

 それが、それが俺の物語だろうが。


「ぎっ」


 突然の激痛。なんだ、何が起こった。足が、両足が、熱い。


「おいおい、何をしてるんだ、兵士長」


 激痛で歪む視界で、ゴールが呆れたように言う。


「いやあ、こいつが妄想の世界にトリップしようとしていたから、ちょっと両足の腱やら何やらを切ったり抉ったりね」


 そうして、ロックは俺の耳元に再び口を近づける。耳を食いちぎらんばかりに。


「いいか、ブレイク。お前は最低の、最弱のウォードッグだ。けど、どうしてお前がそれを知らなかった? ランキングのことも、転生式のことも、他の色々なことも」


 それは、俺が、知ろうとしなかったから。


「妙な話じゃないか、ウォードッグ。自分達の味方になるお前を、どうして勘違いさせておく必要がある? 現実を教えて、必死で鍛錬させた方がマシじゃねえか」


 うるさ、い。


「お前をいい気分にさせておかなきゃいけない理由があったんだよ。いい気分にさせて、何も知らないでいてくれないといけない理由がな。なあ、ブレイク。ウォードッグってのは魔術師の奴隷だ。どれだけ力を持っていてもな。けど、奴隷なんて嫌だろ? それに、そもそも勝手に呼びつけられたり詐欺みたいに召喚されたりしてる奴がほとんどなんだ。そんなの、むかつくだろ?」


 知らない。俺は、そんなこと。感謝している。召喚してくれた奴に。

 俺を、最強のウォードッグにしてくれて、この物語を、始めさせてくれて。


「だから、普通、その力で主人を屈服させようとする。逆に、魔力を提供する奴隷にしてやろうとするもんだ。けど、それはできない。魔術師が、召喚と一緒に契約するからだ。契約で縛られて、ウォードッグは奴隷となる」


 契約。契約なら俺もした。

 そうだ、召喚者との契約の文言だったから、妙だと文句を言ったら、アーシャは困った顔をして、バクルは、それは儀礼的なものだから気にしなくてもいいと。

 そう、だから、俺は、召喚者と契約はしていなくて。


「ぐぁっ」


 また、激痛。今度は、右腕。肩から指先まで、万遍なく、神経という神経を針でつつかれてずたずたにされているような、激痛が。


「じゃあ、まだ何もできない、半人前の魔術師はどうする? ゴミみたいな魂を召喚して、転生式でクソの役くらいには立つようにしても、契約でうまく縛れなかったら反抗されるかもしれない。うまく騙して契約をしてみても、それが不完全で反抗されるかもしれない」


 ああ、契約が不完全だったのか。だから、俺は、アーシャがこの村から離れろと命令したのに、ここに戻れた。

 あれ? でも、何かがおかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。


「呪われるべきはわしだ」


 バクルが、目を閉じたまま、涙を流していた。あのバクルが、泣いている。


「娘を、こんなところまで娘のためにやってきてくれた仲間に、外道の道を歩ませた。どうせ、一時凌ぎにすらならないと心のどこかで分かっていたのに。それでも、足掻いてしまった」


 懺悔。バクルの懺悔が聞こえる。けど、意味が、意味がよく分からない。

 誰か教えてくれ。


「簡単だ。騙してしまえばいい。どうせ屑みたいな魂だ。丸め込むのも簡単だろう? 召喚したのは別の奴で、自分達は味方で、どうぞ助けてくださいと持ち上げて、いい気分にさせ続ければいい」


 ロックの、声が。


「村の全員に騙されていたんだよ。もう、分かるだろ? 第三者の俺ですら、気づいたくらいなんだからよ」


 嬉しそうな、ロックの声が、不愉快な言葉を紡いでいる。


「お前を召喚したのはアーシャだ。村のために騙し、利用するために」


 そして、ゴールの退屈そうな声が、それを告げる。


「うぞだっ」


 俺は、言葉と一緒に、血と胃液を吐き出している。苦しい。誰か、助けてくれ。

 こんな、こんなものは、俺の物語じゃあ。


「全ては、わしが」


 言いかけるバクルの喉に、ゴールの短剣が突き刺さる。

 目を閉じたまま、バクルは血の泡を吹き出して死んでいく。


 召喚者との契約は、ただの儀礼だったんじゃないのか。

 アーシャと二人で喋ったあの日、バクルが俺を訪ねてきたのは、本当にアーシャとの仲を疑っていたのか。本当は、もっと、別なことが。例えば、アーシャが俺に本当のことを喋ってしまっていないか、とか。

 本当のこと?

 違う、嘘だ。こんなのは、全部、嘘だ。


「ぎいいあっ」


 左腕。

 寒さすら感じる。多分、根本から切断された。


「多分、ほかの魔術師が残した媒体を……お前の場合は何だ? 小説か何かか、それとも遊戯か? まあ、いい。それを利用して行ったんだろう。自分一人では転生式を使うことすらできないだろうからな。身勝手な話だよな、アーシャも、バクルも、村の連中も、そうやっといて、次第にお前に引け目を感じて……いや、違うか。単に、これ以上自分達が汚れたくなかっただけだな。どうせダメなのだから、綺麗なまま死んだ方がマジだと思って、お前をこの村から離れさせた」


 引け目。

 あの無愛想な老人の言葉は、どんな意味だったか。

 ああ、アーシャが、ことあるごとに俺に見せたあの目は、あの後悔しているような目は、彼女から感じた罪悪感は、俺に謝るような言葉の数々は。

 嘘だ。

 俺に元の世界に戻りたくないのかと聞いたアーシャとの夕食。

 違う、あれは、違う。違うんだ。


「なあ、ブレイク」


 突然、ロックの声が優しくなる。


「俺はこれでも六千年以上戦い続けているから、敵っつーか、獲物のことはすぐによく分かるんだ。お前のことも、いたぶってるうちに理解できてきた」


 そして、ついに。

 燃え盛る村の奥から、兵達に拘束されて、彼女が連れられてくる。

 アーシャが。


「あ、あ」


 声にならない。


 アーシャは血まみれだった。強く抵抗したのだろう。顔も手も足も、傷がない場所がないくらいだった。


「お前は、物語が好きだったんだよな。さっき言った、奴隷を解放してやったら自分を慕ってくれるような物語。別の世界に行ったら、突然強い存在になる物語。何もしていなくて気取っているだけで、女の子が寄ってきてくれて、仲よくなれるような物語。努力らしい努力をしなくても、誰もが讃え、必要としてくれるような物語。自分が何者かになるのではなくて、ただ何者なのかに気付くだけでいい物語」


 ずるずると、アーシャが引きずられてくる。力なく、うなだれたまま。


「他者が都合よく動く物語。困難が自分の力でうまく解決できる物語。絶対にハッピーエンドで終わる物語。何の裏付けもない優しさが長所になってくれるような物語。一途な想いがいつかは叶う物語。特殊な力があったり人間関係があったりして、自分が自分であるだけで特別である物語」


 そして、アーシャが、俺のすぐ目の前に、目と鼻の先に、引きずられる。


「純粋で素朴な人間。無垢で一途な愛情。こちらからアプローチをかけずとも向こうから好きだと言ってきてくれる少女。自分が勝てる戦争。戦力としても人間的にも自分よりも劣る敵。決して揺るがない絆。分かり易い正義と悪。はっきりとした加害者と被害者。そういう薄っぺらい、自分を慰めることにしか使えないような要素で溢れた物語」


 目はアーシャの姿から離せず、耳は勝手にロックの声を捉える。


「そういう物語の主人公に自分を投影して悦にいっていたんだろう? 自意識を肥大させていたんだろう? 何者でもない、くだらない存在である自分だって、こういうチャンスがあれば、こういう力があれば、こういう恋人がいれば、そうすれば、特別な何かになれる。この主人公よりうまくやれる。何者かになれる。そう、思っていたんだろう?」


 ゲームが。

 ああ、そして、あのゲームが、俺にとってその場だった。

 違う、いや、違う。違う。

 これは、俺の物語なんかじゃない。こんなもの、俺の物語じゃない。俺は、何者かになれたんだ。最強の、最強のウォードッグに。


「それは間違いだ。この状況を見て、それが分かっただろ、ブレイク。力があろうとチャンスがあろうと、自分の都合のいいものしか見ず、必死になって動くこともしない。そんな奴は、何者にもなれない。都合のいい物語を夢見ることしかできない、ただのゴミ屑だ」


「があああっ」


 視界が欠ける。

 頭の芯まで突き刺さるような、痛み。目だ。片目を、潰された。何かを、突っ込まれた。


「なあ、聞いているのか? 馬鹿みたいに主人公に都合のいい物語と、それに自己投影することが大好きな自意識肥大野郎。お前のことだぜ。お前みたいなゴミは、本当、俺は、嫌いなんだ。何も疑ってなかったんだろ? この世界に呼ばれたことも、美しい少女や村人に優しくされ頼りにされることも、奴隷に解放してもなお忠誠を誓われることも。都合のいい物語ってぬるま湯につかって、気持ちよかったか?」


「はっ、ぐ」


 背骨。

 背骨を、叩き斬られている。


 血を吐きたいが、吐けない。別の場所からもれてるみたいだ。

 ああ、こんな、俺は、最強のウォードッグ、ブレイクなんだ。嘘だ。こんな、嘘だ。だって、力を貰ったんだ。ファンタジーの世界に来たんだ。女の子とも仲良くできて。こんな、夢みたいな。何者かになれた。


「おい、教えてやる。ウォードッグにとって一番大事なのは魂のあり方だ。精神性だ。つまりな、ブレイク。いいか、よく心に刻め。お前が元いた世界で、何者でもなかったのは、くだらない存在だったのは、ゴミ屑だったのはな、力がないからでも、チャンスがないからでもない」


 アーシャが、顔を上げて、俺の方を見る。

 その、傷だらけの顔が、俺を見て、さらに歪む。

 そして、口が開き、


「――ブレイク、ごめんなさ」


 言い終わる前に、兵の剣が、アーシャの首を刎ねている。


「お前の魂が、精神性がゴミ屑だからだ。何にも必死にならず、都合のいい物語だけ見ている屑。だから、この世界でもゴミ屑なんだ」


 ああ。

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。


「ぎぃいいいい!」


 そして、残った眼も潰される。

 赤黒い暗闇。全身の激痛。寒気。でも、そんなことはどうでもいい。


 誰か、誰か誰か誰か俺の心を壊してくれ。早く、何もかも忘れさせてくれ。じゃないと、じゃないと、俺は狂ってしまう。


「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 叫ぶ。


 赤黒い闇の中に、断片的に映るのは記憶。

 刎ね跳ぶアーシャの首。二つに割れる老人。バクルが祈る。マイクの首。燃える小屋。畑。射抜かれた老婦人。ジョージの剣。ジェシカの服。

 悲しそうなアーシャの目。バクルの態度。マトとダイが俺に感謝して。そして、そして、それで。


 どんな力があろうとチャンスがあろうと、お前は何者にもなれない。

 その声が闇を渦巻いている。

 お前の精神性がどうしようもないのだから、どんな世界でも、どんな力を持とうとも、何者にもなれないと。都合のいいお話を読んで、自分を慰めていろと。


「そういや、もう一人、妹がいたんじゃないでしたっけ?」


 どこか、遠くの方で声が聞こえる。


「ああ、アルだろう? 報告があった。小屋の戸棚に隠れていたようだ。戸棚ごと、燃やすように指示した」


「うへえ、そりゃまた。別に抵抗しないなら、殺さなくていいんじゃないですかい? ゴールさん。アーシャだって殺したし、司令塔のバクルも死んだんだから」


 これ以上ないくらいに壊れていたと思っていた俺の精神が、また更に砕ける音を聞く。

 アル。


「俺は臆病者なんだ、知っているだろう、兵士長? 禍根は残さない」


「ははん」


 ロックが鼻を鳴らす。


 消えていく。俺の体から、何かが。ああ、そうだ。

 契約で、流れ込んでいた魔力が、消えていく。


「ふむ、契約も完全に消滅したか」


「分かるんですか?」


「魔術師なのでな」


「じゃあ、どうします、こいつ」


「言っただろう、禍根は残さない」


「じゃあ、首でも刎ねますか。もう、四肢も目も潰して、内臓と背骨も壊してる状態だけど」


「いや……よく考えれば、魔力が補給されない状況なら、その有様で生きるはずがないか」


「じゃあ、そのままにしておいてもいいですね」


「兵士長、嬉しそうだな」


 声が、遠ざかっていく。


「そりゃあね。だって、むかつくでしょ、こういう、都合のいい物語で自意識肥大させて自分がどれだけゴミ屑なのかに目を閉じている奴って」


「同族嫌悪か?」


「ひでぇな、ゴールさん。俺とあんたは、自分が屑だって自覚あるじゃないですか」


 そして、声が消えて。


 ああ、何か思ったらいいのか? もう、何も思えない。なんだっけ。俺は、なんだったか。ああ、なんだ、馬鹿馬鹿しい。壊れてるのか。よく分からないけど、壊れている俺の心が、命と一緒に消えようとしてるのかな。

 どうでもいい。


「でも、やっぱり」


 遠くから、声が、かすかに聞こえる。これ、誰の声だっけ? ついさっき、聞いてた声みたい、だけど。


「殺しときますか。こんな屑が長く苦しんだからって、どうというわけでもないし」


 風切り音。

 石か、もしくは短剣か。何かが、俺に向かって投げつけられている。


 そして、それは、身動きできない俺の頭に、突き刺さり。

 闇。

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