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天下無双のNo.1ホスト高校生の初恋からやり直します~クズ野郎からあの子救います~

掲載日:2026/07/26

こんにちは。

あまのじゃくです。


初の短編作品です!

気軽に読み流してください。


連載小説も書いています。

そちらの方もよろしくお願いします!

美保、今日もかわいいね。

あれ?ピアス変えた?

流輝(ルキ)すごい!

流輝いつもわたしを見てくれてんだね!

そりゃ、美保は俺の特別だから、すぐにわかるよ。

ずっと見てる…。

それに、美保がいないと俺、ダメになる。

美保「私が輝流を守ってあげる!」

ところでさ…。今月、ちょっと足りなくて…。

じゃ、私が200万入れてあげる。

そう言って美保は高い酒を頼んだ。


天下無双のNo.1ホスト【流輝】今日も女を落とす。


仕事が終わりタワマンに戻るとき、いちばんの太客から電話が来た。

流輝はすぐに会いに行った。

急にどうした?

わたし、輝流を誰にも渡したくない!

バカだな…俺のいちばんは里美だよ。

ありがとう…里美は輝流に抱きついた。


??流輝は腹から温かいものが流れるのを感じた。

里美は震えながら出刃包丁を持っていた…。


これで流輝はわたしだけのもの…。


流輝は目が覚めた。

うん?俺のベッドこんなに狭かったか?

寝返りをうった。

ドカ。輝流は床に転がった。

いってー。なんだこれは。

辺りを見回す。

へ?これって俺の実家だよな?

偶然、鏡に写った自分の顔。

髪の毛が短髪になっている。

流輝は慌てて鏡の前に立った。


これって【洋一郎】じゃねぇか!

流輝の顔じゃない。

高校生のころの垢抜けない洋一郎だった。


洋一郎!早く起きなさい!遅刻するわよ!

母さん??

洋一郎は恐る恐るリビングへ向かった。

それは高校生の時の実家だった。


これは自分の目で確かめるしかない。

洋一郎は過去の記憶をたよりにクローゼットを開けた。学生服に着替え家を飛び出した。


やっぱり、高校生になってる!?


おはよう。洋一郎!

和也だ。俺、今までどうしてたんだ?

死んでたのか?


なにわけわかんないこと言ってんだよ?

昨日も俺とゲームしてただろ?

変なヤツ…。


教室に入る。

やっぱり高校生だ。


「洋一郎くん、おはよ」


この声は…。陽菜ちゃん!!

制服を着崩さず綺麗に着ている。

俺の初恋の人で、あけっなくフラれた陽菜ちゃんだ。

その反動で俺はホストになったんだ。


そうだ、陽菜ちゃんといえば高校2年の冬、妊娠が発覚して出産後、彼氏がとんずらしてシンママになったんだった。


あの時の俺はなにもできなかった。 

まずもって、彼氏じゃなかったんだから、余計なことに首突っ込むわけには行かないって、見て見ぬふりをしてた。


だんだん思い出してきたぞ…。


俺は天下無双のNo.1ホストだ。 

今なら他の男なんてただのモブだ。


とにかく陽菜ちゃんが妊娠をさせられる前に、あのクズ野郎から陽菜ちゃんを奪う。

俺が彼氏になれば、あんな辛い思いはさせない!


陽菜ちゃんもNo.1ホストの俺にかかれば直ぐに落ちるだろ。簡単なことじゃないか。

よし、そうとかかれば行動あるのみ!


陽菜ちゃん…今日もかわいいね…。

洋一郎くん、急にどうしたの?

いや、陽菜ちゃんのこと考えてたら、毎日眠れなくてさ…。俺は陽菜ちゃんがいないとダメになっちまう。

え?洋一郎くん「病院行った方がいいよ。今はいい睡眠薬があるらしいから」

陽菜は真顔で言った。


あれ?おかしいぞ。

なんか通用してない。


放課後。

陽菜ちゃん、今日は俺とアフターしない?

?「アフター?」

「アフターって何?」


しまった!もう流輝じゃなかった!

えと、あの、放課後にカラオケにでもいかない? 

「洋一郎くんと?」そう、2人で。


洋一郎くんも知ってるはずだけど、わたし彼氏がいるから…。


その時、教室のドアが開いた。

「陽菜、帰るぞ」

制服を着崩してチャラいやつが入ってくる。

あ、佑希くん。待ってた!陽菜は嬉しそうに言った。

じゃあね!また明日!


虚しく洋一郎は取り残された。


くそ!なんで通用しないんだ!

あんなダサいクズ野郎に負けるなんて。


陽菜ちゃんもあんなに夢中だったんだ…。

陽菜ちゃんがクズ野郎に夢中だったから、あらゆることを受け入れて妊娠までさせられてしまったんだな。


くっそ!ムカつくぜ!!


俺はもう流輝じゃない。

【洋一郎】だ。

ベタなホストの口説きなんて女子高生に通じるわけないんだ。


は!いいだろう。ホストの知識を活かしながら、完璧な【洋一郎】を目指す。


翌日、陽菜は遅刻した。

隣の席の洋一郎は

「大丈夫?疲れた顔してるけど?」


「あはは、大丈夫。昨日、ちょっと遅くなっちゃって」

くっ!あのクズ野郎の佑希のせいだ。

陽菜ちゃんの体調も考えず夜中まで引きずり回すとは。


あれ?教科書がない。

いけない、わたし忘れちゃった。


洋一郎はチラッと陽菜を見た。 

陽菜が動揺している。


No.1ホストの実力が発動した。

女の子のちょっとした仕草で女の子が何を考えているのが手に取るようにわかる。


洋一郎はスッと教科書を差し出した。 

教科書、忘れたんでしょ。 

一緒に見よう。


陽菜は驚いた顔で、「なんでわかったの?」

そりゃ俺はいつも陽菜ちゃんを見てる…。


危ねぇ!ホストの癖が出るとこだった。


いや、なんか困ってそうだったから。


陽菜は「ありがとう。洋一郎くんて気が利くね」と微笑んだ。


洋一郎は教科書を一緒に見るという口実ができたので、すかさず、俺、もうちょい陽菜ちゃんの方に寄ってもいい?2人だと今の距離じゃ見えずらいからさ。

陽菜は、うん。ごめんね。もうちょっとくっつこうか?


洋一郎はスッと陽菜の近くのベストポジションに滑り込んだ。

やっぱりホストのテクニックは使えるかもしれない。


洋一郎は考えた。

「敵を知り己を知れば百戦殆からず」

って言うもんな。

昔、俺が知らなかった佑希のクズ具合を調べるんだ。


陽菜が廊下で電話している。

洋一郎は隠れて聞き耳を立てる。

「佑希くん、今日も逢えないの?」


佑希はしばらく陽菜とデートしてないようだ。


洋一郎の【No.1ホストの知識】が警鐘を鳴らす。

こいつ、やっぱり他に女がいるな…。


放課後

佑希のやつ、さっさと帰ってるな。

尾行するか。

佑希は近くの高校の校門前に立っている。

その時

「お待たせ~」軽い声が聞こえてきた。 

金髪に超ミニスカートのギャルが現れた。

佑希は、おっせーじゃねーか。

樹理、行くぞ。


やっぱりな。女がいたか。

どこ行くんだ?

マックドナルドか?それともドンキで買い物か?

洋一郎は少し離れて歩く。

うん?そっちは何もないぞ?

なかったはずだ…。


え!こんなとこにラブホテル街あったのか!?

洋一郎は高校生ではまだ童貞だったので知らなかった。


これは大スクープだ。

予想以上にクズだ。

他の女とヤりまくってるくせに、これで1年以内に陽菜ちゃんを妊娠までさせるんだ。


翌日。

あまり元気のない陽菜に洋一郎は話しかけた。

陽菜を構えさせないように。


最近、彼氏さんと一緒に帰ってないけど、彼氏さんバイトか何か?

いや、佑希くんはアルバイトはしてないと思う。

そっか…。

あのさ、昨日女の子と歩いてたから、妹さんかな?

佑希くんに妹がいるって聞いたことないけど。

ごめん、ごめん。余計なこと言った。

でもね、わたしもちょっと変だなって思っているの。たまにキツい香水の匂いするし。

わたしは香水なんてつけないし。


そっか…。

よし、陽菜ちゃんを心配にさせた。

心配ごとや落ち込んでいるときに優しくすると効果絶大だ。

ちょっとかわいそうだが、これもテクニックだ。


あのさ、陽菜ちゃん。

話だけなら聞くよ。俺じゃ何にも役立たないし。

それに、俺とデートみたいに思われたら嫌じゃない?そこら辺の公園で話そうよ。


ここで強引に「どこか行こう」みたいなのは強すぎる。強弱をつけるんだ。


公園のベンチに座る。

いきなり陽菜は泣き出した。


洋一郎は え!?

しまった。これは想定外だ。

陽菜ちゃんがポツリポツリ話し始めて優しく相槌をうって親身になるという、黄金の方程式があるんだけど…。


洋一郎は動揺している。

泣いている陽菜に気の効いた言葉は何か?

肩を抱き寄せる?

いやいや、それはNo.1ホストの力が強すぎる。

もっと高校生らしく。

高校生らしく?それってなんだ?

高校生のとき、恋愛なんかできなかったからわからないぞ。

洋一郎は冷や汗をかきながらただ固まっている。


やがて陽菜は泣き止み、洋一郎を見た。

洋一郎くんて優しいね…。


なんだ?これは?俺は何もしてないぞ?


こういうとき、黙って側にいてくれるだけで安心するの。

アドバイスとかされちゃうと、わたしの考えすぎかな、とか、わたしの何がいけなかったのかな?

ってどんどん考えちゃうから。


う、うん。泣きたいときは思いっきり泣いた方がいいからさ。洋一郎は震えた声で言った。


あぶねぇ!俺はただ、どうしていいのか分からなくて固まってただけなんだけど、それが功を奏したな。奇跡的だ。


陽菜は、あのさ、今日は一緒に帰ってくれる?

なんとなく独りになりたくなくて。


も…もちろん。もちろんだよ!


なんだか知らないが、いい方向へは繋がった。


夕暮れの街を並んで歩く。

ヤバい。話すことがないぞ。

ここが攻めどきだろ、洋一郎!

手を不意に繋ぐ?

だから、それはさっき肩を抱き寄せるってNo.1ホストの考えをやめたから大丈夫だったんだ。


おさわり禁止だ!!

おさわり無しで陽菜ちゃんを落とすんだ。


陽菜は笑いながら、洋一郎くんて、わたしといるとあんまりしゃべらないんだね。


いや、いや、違う!【しゃべらない】じゃなくて、

【しゃべれない】んだ。


少し歩くと…

!!!

佑希のクソ野郎じゃねーか!

しかも、この前のギャル女と手まで繋いでやがる!

陽菜ちゃん、そっちを向いちゃダメだ! 

今の陽菜ちゃんには刺激が強すぎる!


あ、あのさ、陽菜ちゃん。

そっちの道、工事してるからこっちの道に…。


佑希くん!!


終わった…これ以上傷ついたら立ち直れないぞ。


佑希はスッと近づいて

陽菜、今帰りか? オマエの隣の男誰?

オマエ、浮気か?  


ち、違うの、彼はただのクラスメイト。


【ただのクラスメイト】洋一郎は分かってはいたがショックを受けた。


佑希くんの隣の女の子は誰?


あ、あ、知り合い。昔からの。

なんだ?陽菜、俺を疑ってるのか?


やっぱコイツ最低なクズ野郎だな。

もう我慢できねぇ。おさわりだって解禁だ。

No.1ホストの力、いまこそ全力で解放してやるぜ。

洋一郎は身体に『流輝』を憑依させるように集中した。


洋一郎はスッと佑希と陽菜の前に入り込んだ。


なんだ?こいつ?オマエに用はねーんだよ!

すっこんでろ!佑希は捲し立てた。


洋一郎は佑希を完全に無視した。

別に俺はおまえたちの関係なんて知らないけど、俺の前で女を泣かせることはご法度だぜ。


なにクセェことたれてんだ!佑希は激昂した。


おい!陽菜!オマエ、そんなにヤリマンだったのか!?汚ねぇ女だな。


いくらなんでもオマエ。言い過ぎだ。

洋一郎は今にもコイツをボコボコにしてやりたかった。しかし、ここでコイツに暴力を振るったら、きっと陽菜は「洋一郎くんやめて!わたしがいけないの!佑希くんにもっと優しくしてないから!」

佑希に夢中の陽菜ならきっと、そう言うはずだ。


洋一郎は自然と陽菜に寄り添い、振り返って、佑希のクソ野郎に静かに言い放った。


もう、陽菜の視界に入るな。

あんな暴言を吐いたんだ。オマエの化けの皮剥がれたんだからな。

陽菜は俺が守る。失せろ。


洋一郎の言葉には凄みがある。 

素人の顔だけイケメン男子高校生など勝てるはずもない。百戦錬磨で鍛えたNo.1ホスト流輝(洋一郎)の前では。


行こう、陽菜。

洋一郎は完全に覚醒している。

陽菜の手を優しく包んだ。


佑希はまだ怒鳴り散らしているが、洋一郎と陽菜は背を向けて歩いていった。

あそこのアイス奢るよ。甘いもんでも食べて落ち着こうぜ。


佑希と一緒にいたギャルも

「佑希ってダサくね?わたしも帰るわ」


佑希は独り立ち尽くしていた。


しばらく歩いて

陽菜ちゃん、大丈夫。

うん。

洋一郎くんってあんな一面あったんだ?

わたし知らなかった。


知るよしもない。だって洋一郎の中身はNo.1ホストなのだから。


あ…あれね。

なんか分からなくなって、人格変わったというか、そう、熱くなりすぎたんだ。


そっか。

洋一郎くん、カッコよかった。

わたしのためにあんなことしてくれるなんて。

わたしまだ混乱してるんだけどね。


今はうまく行ったが、結局、俺が彼氏にならないと陽菜ちゃんの妊娠を避けることができない。 


きっとクズ野郎はDV後の彼氏のように急に優しくなって「俺が悪かった。陽菜じゃないとだめなんだ」

絶対にこうなる。

俺はいくつもこういう吐き気のする話を聞いてきた。

純粋な陽菜はイチコロだ。

時期的にはここら辺でセックスする。

時間はない。急がなくては。


陽菜を彼女にしてクズ野郎から守るか…。

陽菜の未来を『いい』、『悪い』、関係なく変えたのだから、それは、陽菜の人生を背負うことになる。


本当に陽菜を守るには、もうホストの

【女を魅了するテクニック】は通用しない。


ホストのはテクニックであり、女の子の人生なんて考えてない、商売で客だから。


【陽菜の人生を背負う】

上等だぜ。はなっからそのつもりだ。


流輝はもういねぇ。

やってやるぜ。

洋一郎で!


あれから、陽菜はずっと元気がなく何か考え事をしている。

それはそうだ、彼氏にあんな酷いことを言われ、さらに浮気されていたんだから。


あのさ…。陽菜ちゃん。

今、こんなこと考えてない?

『浮気されたのは自分に魅力がないから』

『佑希は悪くない』


陽菜は洋一郎を見た。


うん。なんでわかったの?

だって、あまりにも陽菜ちゃんの顔が悲しそうだったから、もしかしてってさ。


あのさ、浮気されると、『私が悪かった』って考えちゃう人が多いみたい。

あ…俺、女の子と付き合ったことないから、あくまでも聞いた話し。


俺、あの現場にいたし、分かるよ。

陽菜ちゃんは絶対に悪くない。

佑希の言動を思い出して。

ごめん…。思い出したくもない言葉だったね。


陽菜は「分かってる。佑希はわたしのことホントには好きじゃなかったって。なのに考えちゃう。佑希のどこがそんなにいいんだろ…」


洋一郎は黙って聞いている。

そしてゆっくりと口を開き。

「無理に忘れることないよ。ただ、これは俺の勝手だけど、陽菜ちゃんを悲しませることからは守らせてもらう。もう決めたんだ。別に陽菜ちゃんが佑希がいいってんならそれでもいい。だけど、悲しいことからは俺が守る。絶対に」


洋一郎くん…。


洋一郎は「あはは。なんかマジになっちゃった。すごい恥ずかしいんだけど」

赤くなって頭をかいている。


「佑希はこんなふうじゃない」

いつも強引で優しい「ふり」はする。


陽菜はそんな洋一郎が新鮮だった。


陽菜はクスッと笑った。

洋一郎はびっくりして陽菜を見た。

「嬉しいよ。そんなこと本気で言ってくれるなんて」ちょっと涙も光っている。


洋一郎は「じゃあさ、気晴らしにどこか行かない?独りでいるといろいろ考えちゃうでしょ?」

陽菜は笑って、そうだね。

じゃあさ、ジェットコースターに乗りたい!

これ、最高にスッキリしそう!


洋一郎と陽菜は遊園地に来た。

陽菜はジェットコースターやコーヒーカップに乗って叫んだり、大声で笑う。


どう?楽しかった?

陽菜はうん。最高だったよ。

こんなに笑ったの久しぶり!

洋一郎くんなんてジェットコースターに乗ってるとき吐きそうな顔してたよ!?

さらに陽菜は笑う。


洋一郎は、陽菜ってこんな笑うことあったっけ?

俺の前の記憶ではたしかになかっなよな。


陽菜は落ち着つくと。


「あ~あ。可笑しい。」

「洋一郎くんといると肩肘はらなくてもいられる。佑希といるときはいつも置いていかれないように必死だったから。わたしって変かな?」


洋一郎は

「いや、変じゃないよ。俺といられて楽ならさいつでも誘ってよ。別に彼氏とかじゃなくて友達としてでもいいよ」


陽菜は遠くの夕陽を見て微笑んでいた。


教室のドアが勢いよく開く。

洋一郎はドアの方を向いた。


佑希…いやクズ野郎だ。


必死な顔して「陽菜!俺が悪かった。酷いこと言ったかもしれないけど、あれは嘘だ。そんなこと思っていない。つい悔しくて。俺は陽菜がいないとダメになっちまう。だから、俺とやり直してくれ」

頭を下げ続けている。


洋一郎は思わず、佑希を睨んだ。

やっぱりだ。予想通りDV男の懺悔のテンプレだ。


くそ!間に合わなかった!

この口説き文句の前に彼氏になれなかった!

また陽菜が佑希にいっちまう。

おしまいだ。未来ってやつはやっぱ確定事項なのか。変えられないんだな…。


陽菜、ごめん。力不足だった。

俺は陽菜の心を奪えなかった。


陽菜は微笑んで立ち上がった。

佑希は下げた頭の下でニヤリとした。


佑希…頭をあげて。

「陽菜、ありがとう。やっぱり俺には陽菜しかいねぇ」と言って佑希は顔をあげた。


その瞬間、陽菜の渾身のビンタが佑希の頬に炸裂した。

あまりの強さに佑希は体勢を崩し、無様に椅子を吹き飛ばし倒れた。


え?教室がざわめく。


洋一郎も驚いた。


陽菜は洋一郎に歩み寄り

「わたしにはこんな素敵な彼氏がいるの!」

「佑希にはないものたくさん持ってるんだから!」

「もう、うんざり!顔も見たくない!」

「さよなら!このクズ男!」

肩で息をしている。


そんな陽菜を見て、洋一郎は椅子から立ち上がり、陽菜の肩を抱き寄せて無様に転げている佑希を見下ろした。


洋一郎は

「おまえの人生の最大の汚点ができたな」

「おまえは一生それを引きずっていくんだ」

「失せろ…このクズ野郎」

「その汚ねぇ面、二度と俺と陽菜にみせるんじゃねえ!」


佑希は顔を赤らめてフラフラと立ち上がり、逃げるようにして教室から走り去っていった。


教室からは

何あれ?ダッサ。佑希って顔だけじゃん。

そんな声が漏れている。


洋一郎と陽菜は見つめあって、ハイタッチをした。


洋一郎は

未来を変えた責任はとる。

陽菜を絶対に守って幸せにする。


未来は改竄され、天下無双のNo.1ホスト【流輝】は誕生しなかった。


それでよかったのかもしれない。

だって、洋一郎は洋一郎なのだから。











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