第6話:赤の神の国からの撤退
撤退~!
いやマジしんどいですよ……
「じ、地獄でしたわ……」
あたしは心底疲れ果てていた。
話には聞いていたけど、隣国の神の国は法治国家ではなかった。
はっきり言って法律などあってないようなモノ。
人治国家と言っても過言ではない。
(【ドキュメンタリー】上海事業所撤退を任された男:https://ncode.syosetu.com/n1840jx/)
「とはいえ、大体はめどが立ちましたわ。あとはあちらの駐在神が何とかしてくれそうですわ…… まったく、国が違えば勝手が違うと言うのは分かりますけど、ああも道理が通らない酷い国も少ないのではないでしょうかしら?」
正直、想定以上に大変だった。
言葉もなにも違い過ぎる。
もちろん、今も大変なだけど。
私たち神の世界も日進月歩で変わってゆく。
なのでこうして他の神の国との関係も変わるのが常だ。
しかし、そこへかかわるあたしたち神の労力は少なくない。
「ふう、疲れましたわ…… こういう時は自分の作った世界に気晴らしに行くのもいいですわね? そうですわね、あの世界の双子のエルフの娘でも覗き込んできましょうかしら(腹ぺこエルフの美食道~リルとルラの大冒険~:https://ncode.syosetu.com/n7928hn/)?」
あたしはそんなことを思いながらあの世界へと行ってみるのだった。
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