第1話:神の暇つぶし
「あのお方」の正体です(笑)。
我は「神」と称される存在であった。
我は創造の力で自分の世界を作り上げ、その世界を見守っている。
それらの世界は多々あり、我の意を受けたそれらの世界は我を楽しませる。
そしてここには我と同じ力を持つ者たちもいた。
「新人の教育?」
「ああ、君に頼みたい」
「そうは言っても、我らはその力故に誰かに導かれる必要などないのではないか?」
「そうは言っても新たに我等に加わる者は勝手がわからんだろう? ここは先達として導いてやるのも一興であろう?」
「まぁ、いいだろう。どうせ暇だしな。しかし相手はどんな者たちだ?」
「女神学園を今年卒業する者たちだ」
「女神学園か……若い女神相手となると、我もそれ相応の姿になるか。ちょうど我が作った世界の女神が面白い。そ奴の姿を借りるか」
「では任せた。新たな世界を紡ぐ女神たちをよろしく頼む」
「ああ、わかった」
我はそう言って同僚の頼みを聞く。
我ら創造主は自らの世界を紡ぐ。
それは新たな世界、我の退屈を潤す世界なのだ。
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