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詩歌集2

恋した人は恋してはいけない人でした

作者: 卍




僕には好きな人がいる。


その人は、僕より12歳上の大人の女性で。


優しくて、僕が転んだりすると「いたいのいたいの飛んでけー!」って、僕の頭を撫でて抱き締めてくれる。


頭も良くて、時々僕の勉強を見てくれる。


綺麗な人だけど、にこっと笑うと可愛くて。


僕は、その人のことが大好きだ。


僕は、その人に恋……してる。


けど、その人は恋してはいけない人で。


だってその人は──……僕のお兄ちゃんの恋人だから。


だから、僕がその人に恋しちゃいけない……けど。


気づいたら、僕はその人のことを好きになっていた。


その人に「恋してる」って気づいてしまった。


けど、この恋は叶わない恋。


お兄ちゃんからその人のことを奪おうなんて思わない。


だって僕は、お兄ちゃんのことも大好きだから。




「こんにちは、ハルキ君」


その人は僕に可愛らしく微笑みながら、僕の頭を撫でた。


その時、昨日はなかったものに気づいて僕は涙を溢した。


その人の左手の薬指に、銀色に輝く指輪がされていた。


僕は嬉しく思ったのと同時に、悲しくなった……







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― 新着の感想 ―
フクザツですな〜。 んー。 けど、もし。 もしもを想像してしまいました。汗 ──イケナイ方向に進んだのなら。 でも、お兄ちゃんのことも大好きだから、葛藤が半端なくて。 闇落ちしなければ良いのですが…
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