表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/26

(四)-3(了)

 拓弥はとっさにその前へ進み、翔太の体を支えた。

「大丈夫か、翔太」

 とっさに抱きかかえられて、翔太は「えへへ、ありがとう」と照れ笑いをした。

 そして翔太は立ち直り、「それにしても加島君、どうしてここにいるの?!」と笑顔で聞いてきた。

 その笑顔に、拓弥の心臓はピッチを上げた。ランニングをしている時よりも鼓動が強くなった。しかも拓弥の頭はまだしっかり働いてはいなかった。

 だから拓弥は動いた。本能に従って。自らの両手を拓弥の両頬にそれぞれ当てた。さっきの女のように。そしてその手で翔太の顔を自分の方に引き寄せつつ、拓弥はその唇に自分の唇を押し当てて、吸った。


(了)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ