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（三）-3
息も落ち着いてくると、立ち止まって足腰のストレッチを始めた。
すると、背後の拝殿の方から声が聞こえた。若い男女のようだった。参道を上がってきて、まっすぐ拝殿までやってきたのだろう。こんな夜更けに何しに来るのか。
驚かせたりしてはいけないと、静かにストレッチに専念していた。
若い男女は手を叩いてお参りを済ませると、参道を戻っていった。
拓弥は最後に手首足首を回してストレッチを終わりにすると、ゆっくりジョギングしながら自宅へ戻ろうとした。
（続く）
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