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（二）-9
バスに乗り、先進医療センター前のバス停で降り、図書館へ向かった。
図書館での勉強は、相変わらず進んでいなかった。頭の中は翔太のことで一杯で、開いている放射線概論の教科書の文字は全く頭に入ってこなかった。
勉強をし始めて一時間程した頃、二十二回目のため息を吐き出した拓弥は、トイレに立った。
五つ並んだ小便器の一番奥の便器に向かって小便を出した。朝から何も摂っていなかったので、小便もあまり出なかった。
（続く）
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