表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/26

(一)

 加島拓弥は自分の部屋のセミダブルのベッドの上で矢代実奈美の膣から自分のを引き抜くと、枕元にあるティッシュを二枚引き抜き、すっかり萎えた自分のそれについた自分と女のぬめりを拭き取り、そのティッシュを壁際のテレビの前のゴミ箱に投げ入れた。女の整えている吐息の音を無視し、拓弥は無言で浴室に入りシャワーを浴びた。

「もう……、今晩夜勤なのに。最近、いつも以上に凄いんだけど、何かあったの」

 息を整え終えた実奈美が、あそこをティッシュで拭きながら、浴室から出てきた拓弥に言った。

 「別に」と拓弥は応えながら、床の上に落ちているバスタオルを掴み上げて濡れた体を拭いた。

「今日もテスト勉強するの?」

「そう」

 拓弥はボクサーブリーフに足を通しながらぶっきらぼうに返事した。

「私はいつも通り、もう少し寝させてもらうわね」

 実奈美はそう言って掛け布団に潜り込んだ。

 拓弥は着替えを済ますと教科書とノートが入ってやや膨らんでいる黒のトートバッグを掴み、部屋を出た。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ