ブラックウルフキングのアクセサリー
あの後ブラックウルフを10匹以上一気に倒すと、ブラックウルフキングが出現することが分かった。おかげでブラックウルフキング5匹分の素材が手に入った。ブラックウルフの毛皮も二束三文だが、大量に手に入れたので売りに出そうと思う。
そうして、ブラックウルフキングの牙と毛皮を売りに、ヨウさんのお店へとやって来ていた。
「また来ちゃいました」
「いらっしゃいませ、買い取りでしょうか?」
「ええ、ブラックウルフキングの牙と毛皮、それとブラックウルフの毛皮をお願いします」
そう言ってブラックウルフキング5匹分の牙と毛皮を出す。
「この量は一体!?」
「まあ、出現条件が分かったので、簡単に手に入れることが出来ました」
「出現条件それはどういう・・・」
「秘密です」
肝心な部分はぼやかす。それとブラックウルフの毛皮も買い取りに出しておく。
「こんなに大量に、ただ者ではないですね。せっかくですから牙でアクセサリーでも作りましょうか?」
「ええ、それでお願いします」
牙のアクセサリーの工賃を考えても、お金が手に入るのは間違いなしだ。それも大金をだ。
「鬼の専用武器、金棒も牙の粉で強化出来ますがどうされます?」
「それは大丈夫です、俺金棒使ってないので、必要ないんですよね」
「あっ、そうなんですね。実に珍しいタイプですね。金棒がないと不利じゃありませんか?」
「こう見えてもムエタイを習得しているので心配には及びません」
ジマは着痩せするタイプなので、実は細マッチョなのは気づかれにくい。
「はい、どうぞ。ブラックウルフキングの牙のアクセサリーです。それと売って頂いた分のお金です」
ブラックウルフキングのネックレス 星5
ブラックウルフキングの牙のネックレス
攻撃力アップ20%
流石にブラックウルフキングの牙を5本も使っているだけのことはある。
「攻撃力20%アップは凄いですね」
「はい、こんな高価なアクセサリー初めて作りました。良い経験を積ませて貰いましたよ」
「それじゃありがとうございました。また来ます」
もうゲーム内時間は朝になっていたので、軽く朝食を済ます。
「ユリに会いに行ってみようかな」
そう言ってユリにメールを送るのだった。