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VR学園~c.p~  作者: 朔
第2章 吸血鬼編
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サスケ登場

昼飯を食べにライメイさんのお店へ向かう。

「何を食べるかな?」

「ローストビーフ丼があるよ!」

「皆さんは何が良いですか?」

「ローストビーフ丼が良いわ」

「私も」

「俺も」

「じゃあローストビーフ丼五人前下さい」

「あいよ」


やはり牛肉が手に入りやすいためか、牛肉関係が充実している。


「あい、ローストビーフ丼だよ」

「わあ、ありがとうございます」


食事も終わった頃、店内が空いている時をねらって、ライメイに話しかける。

「ライメイさんって職業なんなんですか?」

「職業は料理人だ」

「それってモンスターを狩ってランクアップしたんですか?」

「いんや、料理を作りまくっていたら、いつの間にか料理人になっていたぞ」

「へー、そういう進化の方法もあるんですね」

「確かに生産職の人って全然街の外に出ませんもんね」

「ちなみに、どんな効果なのか聞いても良いですか?」

「おうよ、調理スピード50%アップ。味覚が鋭くなる、の二種類だ」

「どうりで出てくる料理が早いわけだ」

「ライメイさんの料理チョー美味しいしね!」

「へへへ、誉めたって何も出ねーよ」


「そういえばライメイさん。俺達のパーティーは近距離格闘集団ってのにしたんだが、あと一人パーティーに欲しいんだ。誰か良い人知らないか?」

と、リュウが質問する。

「丁度良い人材がいるぜ。そいつは迷いの森を抜けられないでいるみたいなんだ。手伝ってやってくれねーか」

「丁度良いってことは、近距離戦に特化しているのですね。どんな格闘技を使うのですか?」

ナナも興味津々だ。

「ああ、名前はサスケと言ってな。柔道を生業にしているらしい」

「ありがとう、おっちゃん。このまま第五の街へむかえば良いのだな」

「おう。たった今その必要がなくなったみたいだぜ」


お店の出入口に佇むその人は、高身長だった。身長190センチメートルでリュウよりもデカイ。

「ライメイさん、飯食いにきたよ」

見た目とは違い、高い声で喋るサスケ。

「ローストビーフ丼で」

「あいよ」


「あなたがサスケさん?」

エルが話しかける。

「そうだけど・・・悪い。飯を食べ終わってからでも良いか?」

「勿論よ」


そうして運ばれてきたローストビーフ丼を一気に食べ終わると、

「何か用?」

と気さくに話しかけてくるのだった。

「ええ、パーティーメンバーが一人足りなくて困っていたところなの。だから加入してくれない?」

まっすぐ話すエル。

「良いけど、おいらはもう第五の街まで行ってるんだぜ。おたくらはどこまで進んでる?」

「ごっほん。それにはこのユリがお答えしましょう。我々は第七の街まで進んでいます」

ポカンと口を開けるサスケ。

「冗談はよせよな。第七の街に行ったなんて一パーティーしか知らないぞ」

「ですから、その一パーティーが私達なんです」

ナナも答える。


「マジのマジなのか」

「だから、そうだって言ってんだろ」

リュウが若干イラつきながら返答する。

「でも自分より弱い人のパーティーには入らないって決めているんだ」

「じゃあ試してみるか!」

リュウの戦闘スイッチはとっくにオンになっている。

「それならおたくらのパーティーのリーダーと対決してみたいもんですなぁ」

「ジマ、出番だよ!」

「師匠、ファイトです」

「やっちまえ。ジマ」

と、まくし立てられて引っ張り出されるジマ。


「確かに細マッチョで鍛え上げられてはいるが、実戦はまた別問題なのでね」

そう言いながら、ジマのことを品定めしている。

「じゃあ、闘技場の練習マッチで決めようか」

提案するジマ。

「いやいや、どうせ闘技場で戦うなら実戦のほうでしょ。やる気が出るよ」

「そうすると君に黒星がついちゃうけど、それでも良いの?」

ちょっと挑発気味に言ったジマ。

「おいおい、あんまりおいらを怒らせない方が良い。キレちまうと、なにするか分からねーぜ」

「じゃあ決まりだな。闘技場の公開マッチで白黒つけることにしよう」


「こっちはソロで第五の街まで行ってるんだぜ。おたくらパーティーと違ってよ」

サスケが煽ってくるが無視だ、無視。

準備運動をするジマ。

「こっちだけ柔道家なのを知られてるのはフェアじゃないな。おい職業はなんだ?」

「吸血鬼だけど、ムエタイとキックボクシングを使うぞ」

「ふむふむ。なるほどねぇ」


試合開始前、

「全額ジマに賭けるから、それとサスケはパーティーメンバーにならなくても良いから!」

とユリに言われてしまった。

そこまで言われたら勝たないわけにはいかない。


オッズはジマ1.1倍。サスケ100倍と両者共に負けなしなのにとんでもない結果になってしまった。

「あーあ、おいらを怒らせちゃったね。この試合勝ったも同然だ」


試合開始。目突きを狙うサスケに対してスウェーで避けるジマ。そのままアッパーを決める。サスケが流血したことで、ジマの攻撃力20%アップ。

ぐらつくサスケにボディブロー。効いたようで、頭部を下にお辞儀をするような格好になる。フックストレートを入れると倒れそうになる。そこを狙って膝蹴りを顔面に入れる。鼻の折れる感触が伝わってくる。

ジマのK.O勝利だ。

「この場にいる全員ジマに賭けたから、全員儲かったよ!」

と平然な顔をして言ってくるユリ。

その言葉が何より屈辱だったのだろう。サスケは下を向いたまま、耳を真っ赤にし、小刻みに震えている。

ジマの完全勝利で幕を閉じた。

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