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VR学園~c.p~  作者: 朔
第1章 鬼編
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二段ジャンプ

シーピーにログイン。すぐに練習場へ向かう。そういえば後ろ回し蹴りをしていなかったな、と思い熱心にサンドバックを蹴る。ついで裏拳、アッパー、フック。段々と体が慣れてきてスムーズに打てるようになる。二段ジャンプの練習もしてみたが全て失敗した。イメージが足りないのか、熟練度が足りないのか、それはハッキリとは分からなかった。


そういえばブラックウルフキングを倒して、ドロップ品が出たのだった。プレイヤーメイドのお店に行ってみることにしよう。そして着いたのはドワーフを選んだプレイヤーのお店だった。


「すみません、見積りお願いしても大丈夫ですか?」

「はいよー、どれどれ」

ドワーフのお姉さんが見積りをしてくれる。

「これは・・・ブラックウルフキングの牙と毛皮!?」

随分驚いた表情をしている。

「どうかされましたか?もしかして傷ついたりしていましたか?」

「いえ、ブラックウルフキングは出現率がとても低くて、素材が手に入ることは滅多にないんです。それでこちらの素材で何か作りましょうか?」

「うーん、オススメはありますか?」

「それでしたら牙は売っていただいて、毛皮で防具を作成するのはいかがでしょうか?」

「是非それでお願いします」

「すぐに出来るのでお待ち下さい」


それから20分程度、出して貰ったレモンティーを嗜みながら待っていると

「お待たせしました」

と声がかかった。


ブラックウルフキングの衣装 星4

希少なブラックウルフキングの毛皮を用いた防具

速度10%アップ


「これは良いですね。速度が上がるのが嬉しいです」

速度10%アップがジマの戦い方に非常にマッチしている。

「それは良かったです。正直、鬼を選んでいるプレイヤー様なので、パワー重視かと思っていました」

「実はスピード重視で戦っているんです」

そう答えると店員さんは驚く

「鬼は鈍足ですよね?それをスピード重視で戦うとは思いませんでした」


「せっかくなのでフレンド交換しませんか?私面白いプレイヤーが好きなんです」

「ええ、こちらとしてもこれからお世話になると思うので宜しくお願いします」

牙代の料金を頂く。


店員さんの名前は「ヨウ」だった。作成した武具や防具は星10が最大だ。レアドロップを星4で提供してくれるヨウさんはなかなかの腕と言えるだろう。


店を後にし、始まりの街を出る。また夜の時間なのでブラックウルフを避けながら戦っていた。そして15匹を越えたところで、一斉に倒す。無双ゲーのような感覚に陥る。するとまたブラックウルフキングが出現したのだ。先手必勝すぐにバトルに移行する。ジャブ、フックを当て、更に膝蹴りを顔面にぶつける。


前回はこのくらいで怯んでいたブラックウルフえだが、今夜は違う。思い切り飛び掛かってきたのだ。慌てて避けようとしたが、もう一歩が足りない。そんな時に二段ジャンプを思い出す。


「頼む。なんとか発動してくれ!」


何もない空間に足場が出来たように感じる。二段ジャンプ成功だ。ポーン、二段ジャンプを習得しました。

ブラックウルフキングの攻撃を避けて、肘打ちを何度も打ち込む。またもやジマの勝利だ。ドロップ品も昨夜と同じだった。これはまた、ヨウさんに買い取って貰うことにしよう。

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