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特別魔法使いの学園生活  作者: 桜田実
1年編
6/6

6話

6,トーナメントⅠ

 4日目から始まるトーナメント。4日目の1回戦は例年通りしょうもないので、(ていうか他のを見てないし、自分たちが圧勝だったのでしょうもないのである)5日目を見ていこう。

 5日目、トーナメント2回戦。俺たちの相手はテニス部。メンバーは鎌田百香先輩(生徒会副会長)、辻司先輩(風紀委員)、飯塚修先輩(生徒会会計)の3人だ。といっても厄介なのは鎌田先輩で、あとの2人は誰と当たっても大丈夫だろう。厄介な理由は近距離戦に持ち込みにくい。なぜなら、彼女の特技は杖術、要するにリーチがある。なので友佳に当たると苦戦を強いられるだろう。残りの2人は武器無しなので有利だ。組み合わせが決まった。

【鎌田百香 VS 國村櫻】

【辻司 VS 雲田健渡】

【飯塚修 VS 隅吉友佳】

嫌な組み合わせにならなくてよかった。櫻は剣で行くといっているが大丈夫だろう。俺は遠距離で隙きあらば死角を突く。友佳は格闘対決だ。友佳は超人なみの柔らかさを持っているので下から攻撃するのがいいだろう。備えあれば憂いなしだ。入念に作戦チェックを済ませ試合に望む。


第1試合、鎌田先輩VS櫻の試合が始まった。鎌田先輩は2mほどの杖。対する櫻は太刀。どう戦うのかが見どころだな。始まってすぐ、突きの攻撃を躱し杖につかまり、急接近を試みるも振り払われ失敗。その後すぐ立て直し今度は杖を最小の動きで躱しながら近づき攻撃を脇腹に入れる。流石にふらついたがすぐに立て直し突きの一発。躱す櫻。一進一退の攻防に見えた次の瞬間、

「閃光斬り」

突如、櫻が視界から消える。いや、消えたように早く移動したのだ。代表決定戦で観客席から見たときよりも速く感じる。いや、あの時が全力でなかったの方が正しいだろう。先輩が対処できるはずもなく、まともにくらってしまい倒れた。

『鎌田百香失格!勝者、國村櫻!』

まず第1試合は白星をあげた。

 第2試合、司先輩VS俺の試合が始まった。とてもどうでもいいことを紹介すると、司先輩は生徒会会長である今川善本先輩と付き合っている。司先輩にやりすぎると会長に何を言われるのか。まぁそんなの気にしてないけど。司先輩と俺は同じ風紀委員だ。互いに手の内は知っている。厄介なのは「流し」という技。合気道のいくつかの流派にはこの技がある。この技は攻撃のダメージを体で受け流し、ダメージを減らすものだ。(因みに、友佳の修めた流派「空海流(くうかいりゅう)」にもあるらしい)つまりあまり良い相手とは言えない。作戦ミスっちゃったかな?まあなんとかなるだろう。

 まずは獲物の準備を。

【想像魔法「霜霧(しもぎり)」】

【魔剣「霜霧」を作り出す。】

この剣の特徴は試合終盤までお楽しみにしておこう。何も起こらない時が過ぎていく。審判がふぅ〜とため息を付いたのを合図に、戦いが始まった。鳩尾を狙ってくり出された拳を紙一重で躱し、あいてのひざを狙った攻撃も躱され、こちらもまた一進一退の攻防に見えるだろうが、この試合は俺が優勢である。

【隠密仕掛魔法「まきびし」】

【足元に地雷を設置する。】

隠密とはいっているが司先輩はこれに気づいているだろう。下手に動こうとしない。そして俺に近づくことはできない。ではここで『お楽しみ』を使おうか。

【氷雪魔法「大氷河(ブリザード)」】

【巨大な氷塊を対象にぶつける。】

この霜霧は刀身に魔法を付着(エンチャント)することができる。この魔法を付着させることによって大剣に変える。それを野球選手のごとくフルスイングするように薙いだ。先輩は直撃は回避したが、その後に発生した暴風に巻き込まれ、ふっ飛ばされた。

『辻司失格!勝者、雲田健渡!よってこの勝負、魔法研究部の勝利!!』

よしっ!2回戦とっぱ!さて、3回戦の相手は・・・優勝候補の陸上部か。対戦カードは、

【風間瞬汰 VS 隅吉友佳】

【大橘弘牟 VS 雲田健渡】

【國村睦海 VS 國村櫻】

兄弟対決か・・・。そして、俺は一年生対決か・・・。これは確実に勝たなければな。瞬汰先輩と友佳は瞬汰先輩の方が有利だ。どこまで粘れるかだ。櫻は本当にどうなるかわからない。本人曰く、

『兄さん相手でも全力で潰しに行くわ!』

珍しく強気の表情を見せた。いつもおとなしい女の子をここまで本気にさせるお兄ちゃんなのか?ほんきでということは薙刀だろう。全くため息ばかりだ。

 トーナメント3回戦、第1試合、瞬汰先輩VS友佳の試合が始まった。先輩の一撃は強烈だ。槍という中距離武器なので圧倒的に友佳が不利。とりあえず、躱しまくり体力を削っていく作戦だ。どんどん躱していく友佳。

「ああ、ちょこまかちょこまかと!こうなったらあれしかないな!」

すると、先輩はやりを放り投げた!?まさか、近距離系もできるというのか!知らなかった。委員会活動中は全く使っていなかった。

「俺のように武器系と徒手格闘術を使えるやつはいっぱいいる。覚えとけ!」

驚き隠せない表情で立っている友佳を掴んで投げ飛ばした。反射で動いたものの間に合わず場外へ。さすが優勝候補というべきか、あそこまで強い人がいるというのか。

 第2試合、大橘弘牟VS俺の試合が始まった。さぁて、どうやって倒そうかな〜。使ったことのない魔法を試用してみようか。

【想像魔法「魔法想像(ドリーム・マジック)」】

【想像した魔法を作ることができる。】

天候を操るような魔法などの災害級の魔法は作れないが、それでも十分だ。どんな魔法にするかというと、

【振動魔法「擬似地震」】

【地面に巨大な振動を送り、自身のような揺れを起こす。】

簡単な原理でできるためこれは災害級には当てはまらない。それに簡単に避けることができる。だが、急に使われたら普通は躱せない。相手がふらついたのを見て、すかさず、

【気流操作魔法「気流散弾(ウィンドウバレット)」】

【風の球体を数十発発生させ、乱れ撃つ。】

ふらついてるため、もちろん避けることはできず、場外へ押し出される。

『大橘弘牟失格!勝者、雲田健渡!』

楽勝だったな〜。とか余裕こいている暇はない。次の試合は三年生対一年生。それも兄妹対決。その本人である、櫻は緊張でガチガチ。ここは背中を押してやるか。

「さあ、櫻。頑張ってこいよ!お前なら例え兄貴でも絶対に勝てる!だから頑張ってこい!」

「うん!」

次回の投稿予定は未定です。ですが小説はもう片方はしばらく停止します。余裕がないです。これはネタ帳っていうか仮原稿があるから書けますが、もう片方は文章は1からかんがえているので時間がかかる。というわけで停止予定は3月までかな?もうちょっと長くなるかも。というわけで今作もありがとうございました!

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