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第9匹  修学旅行の思ひ出 中編

前回の続きです。修学旅行の二日目。

―――修学旅行二日目 朝


「ム・・・・・・・・・くぁ〜〜〜・・・・」


ただいま五時二十分・・・。起床時間六時の予定より大分早く起きてしまいました。あんず飴です。


しかし皆様早起きですこと。私を除いた四人中三人はすでに起きてペチャクチャと喋っておりました。


「おはよ・・・・・」


「あ、おはよー」


「おはよーっす」


「はよー」


「ぐー」


「あ、まだ一人寝てる・・・・」


「起こさないであげてねー」



では布団でも上げましょうか。皆でよっこらせとシーツを畳んでいると、


「ふみゅ・・・・・・・・・・・」


と、最後の一人が起きてきました。


「あ、おはよー」


「ねむいーーー!!!」


「(なぜ怒る・・・)まだ時間あるから寝てても良いよー?」


「いーいー・・・・」


別に寝てても構わないのに・・・と、思いつつ敷布団を畳み始めていると・・・・


「お、ここ早いねー」


先生が部屋へ乱入!!


「せんせー、起こされたー」


と、最後に起きた友達が言う。


おい!!起こしたんじゃなくて勝手に起きたんだろっ!こっちは「寝てても良い」って言ったのに、「いーいー」って


言ったのはどっちだ!!!・・・・と思ったけど、言わないことにしよう。




―――朝の集い・朝食


皆起きたらご飯の前に体育館へ。何やらラジオ体操をやるとかなんとか。めんどくせー。


『ラジオ体操第一ーーーーーーー!!!』


ちゃーんちゃかちゃちゃちゃちゃ♪ ちゃーんちゃかちゃーん♪


伸びー曲げー いち、に、さん、し・・・・ご、ろく、しち、はちっと。


『腕を大きく回してー!!』


いち、に、さん、し・・・・・


『腰曲げの運動ー!!!』


よいしょっこらしょっ


『〜〜〜〜〜〜〜〜〜(忘れた)!!!』


へいやっといやっ


『飛び跳ねの運動ーーー!!』


ぴょんっびょんっ


                    ガガガガガガッブチッ



む?がががって言ったな、今・・・。しかも最後にブチッって・・・・・。


『腕を大きく回してー!!』


へ!?また!!?


「す、すみませんっ!!今の振動で・・・・・」


と、ホテルの人が焦り焦り。


とりあえずまた繰り返す事に。今度はジャンプを控えめに・・・・。



先生や委員長の話も終わり、ご飯だご飯だ。食堂へ行くと・・・・・


「「「お〜〜〜〜〜!!!」」」


友達と一緒に声をあげました。これがまた、結構豪華なこと!!学校の宿泊体験施設なのに!!


なんかちっちゃな鍋?みたいなのに鮭がじわじわと焼けてるし・・・・。基本的に和風テイストでした。


量も結構多め。でも全部食べましたよ。わ〜えらぁ〜い・・・・虚しい・・・。


しかし男子の少食なこと!!や、少食と言うより好き嫌いが多すぎ!!!もっと食えやっ!って感じでした。




―――農村体験ホームステイへレッツラ・ゴー


長野に暮す人達の生活を体験するため、ホームステイをすることに。


毎年、アタリ家庭とハズレ家庭があるそうで少し心配・・・・・・・・。


しかし、私の班は温かそうな家庭だったので少し安心♪


居間でお話しをしてから女子はホウレン草の収穫、男子は種まきだったかなんだかへ。


包丁や鎌でホウレン草の根っこを切り、売ってる状態に。これがなかなか楽しい。


めちゃくちゃ葉が多いのもあれば、なんかセロリっぽいちっこいのもあり。



楽しく話しながらホウレン草を収穫してると、男子が遊び?に来ました。


私の姿を見るなり、


「鎌・・・・・」


と言って固まってしまいました。確かに私は鎌でホウレン草を切っていましたが・・・・他の二人の包丁姿の方がかなり刺激的な


気がする・・・・。まぁ、男子は鎌の方が怖かったのかも、と


「似合うでしょ?」


と、ニコッと笑って返すと、その子は顔を引きつらせ逃げてしまいました。別に君を狩ろうとなんてしてないのに。



ホウレン草収穫もラストスパートにさしかかった時、友人Aが悲鳴を上げました。


何だ何だと友人Aの下に駆け寄ると、


「む・・・・・むむむ虫!!!!」


と、どうやら虫が出た様子。そりゃ虫なんてわんさか出るでしょう。


しかし、あまりにもAが怖がっているので友人Bがその虫を包丁でぶった切り☆バラバラにした後、近くの川へ川流しの刑☆★


そりゃもう、地獄絵図でしたよ。しかもBは何やら笑いながら包丁を振りかざしていたもんで。恐ろしや。



全部のホウレン草を収穫し終わり、Bが虫を五匹程処刑し終わり、男子も混ざってフキの筋取り。


お湯に付けてあったので、「しゅー」っと軽く剥く事ができました。


筋を取りながら談笑・・・・。皆笑顔なのに、内容はめちゃくちゃダークでした。私なんか「首絞め」という単語を出しましたから


ね。おじさん、おばさんもニコニコしながらダークでブラックな話をしていました。・・・内容はご想像にお任せします。



川へ行って、川遊び。川には入れませんでしたが、石投げをしたり、水をかけあったり・・・・・・。


水をかけてきた男子に、モロに石を投げつけたのは私です。怖いって?そんなの言われ慣れましたよ。



お昼ごはん、持参の弁当も有ったんですが、おばさんが色んな物を出して下さいまして。さっき採ったホウレン草のチーズ焼きや、


葱坊主、柿の葉、シソの天麩羅や、豚汁など・・・・。そりゃもう美味しかったですよ。


一人が「豚汁って昨日も・・・」と言い出し、それを必死で止めたのは言うまでもありません。



午後、オヤキ作り。オヤキとは、中に野沢菜や餡子を入れて蒸した饅頭の様なものです。なかなか作るのが難しくて。


生地を丸く、平べったくし餡子を包むのですが生地が途中で破れたり足りなくなったりしてしまいました。


餡子と野沢菜がダメな男子二人は、なぜか近くで正座をしていました。


「食べれないのに、作る権利はない!!」


んだそうです。よぉ分からんなぁ。



オヤキが出来るまで、方言とお茶のお勉強。


方言はなぜか人をいぢめる(・・・・)のに丁度良い言葉ばかりだったので、早速方言である男子をいぢめました。その時の奴の顔


ったら・・・・・。クスクス・・・・・・。


お茶では、お茶の歴史や、基本的な作動のマナーを教えてもらいました。


皆お茶が飲みたくてウズウズしていました。なので歴史の事はほとんど覚えてません。


点てられたお茶は、苦味が強いと思っていたら割りと苦味が無く、飲みやすかったのでビックリ。お茶菓子は砂糖を主に使った物ばか


りだったため、甘いのがダメな男子は「あめぇぇぇえええ!!!!!」と絶叫していました。それをニヤニヤ見ていたのは私です。



オヤキが蒸しあがり、おやつの時間。もうそろそろ迎えのバスが来るので、最後に色んな話をしました。


オヤキは柔らかくて、でもフニャフニャなわけでもない、饅頭と違った不思議な食べ物でした。勿論、美味しかったです。


「お土産に・・・」と、オヤキやらお茶菓子やらを詰め込んで、もうそろそろ別れの時間。皆で写真撮影。



バスが来て、最後に感謝の言葉を言いバスに乗り込みました。「また遊びにおいで」の言葉が涙をそそり、見えなくなるまで手を振り


ました。私だけじゃないですよ?班の人、全員です。楽しかったなぁ。



―――ホテルに着き、お風呂の時間


昨日と同じく「イッツ・ダイビング☆」をかました奴が居り、やっぱりどこかをぶつけたそうな。アッホでーい。



―――夕食


食堂に言って見ると、


「「「わ〜〜〜お・・・」」」


と何人かが声を上げました。やっぱり豪華。朝もあった小さい鍋の中には今度は饂飩が入っていました。アラ凄い。


や、凄いんだけど・・・・・・・・・こんなに食えねぇよ!!!!!!!!!うぷ・・・。


ご飯・サラダ・味噌汁・メインらしきおかず・メインじゃないらしきおかず・・・それに饂飩って。無理っすよ。



―――キャンプファイヤー


・・・・は、中止になってしまいました。雨が降ってきちゃったのです。担当の先生はかなりショックだったらしく、暫く蹲っていまし


た。キャンプファイヤーの実行委員達も、泣いていたそうです。そりゃ悔しいよね。ずっと前から考えてたんだもんね。


その代わり、キャンドルファイヤーをする事に。外でやれない分少し盛り上がりには欠けましたが、これはこれで楽しい。


歌を歌ってダンスして。ええ、ヘトヘトになりました。なりましたとも。



―――執心・・・じゃなくて就寝


さぁ寝よ、布団をしこう、何事も。はい、すいません。ちょっと遊んでみました。なんとなく響きが似てたもので。


布団を敷いたら恒例の枕投げ☆でも眠い私とルームメイトAはすぐに夢の世界へ・・・・・むにゃむにゃぐー。




こうして、修学旅行の二日目は終わっていきました・・・・・。枕投げ、何時までやってたんだろう・・・?

田舎の家庭の温かさが身に沁みました・・・(泣)


この家庭には犬が居り、犬嫌いな子に近付けて遊んでいました。するとなんと!!その子の犬嫌いが治ってしまっちゃったんです!!わ〜〜お・・・。恐るべし、犬パワー・・・・・(笑

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