第21匹 秋は夕ぐれ
もう秋本番です。
どうも 柿見れば 腹が鳴るなり 午後三時 あんず飴です。
つい最近、金木犀の香りが漂っていたかと思えば、もう十月も終わり。
いつも通っている道に立っている柿の木に、たくさんの実がなっているのですが、いつまで経っても収穫する様子が無いので
「あー・・・・・一個くらい もいじゃダメかなぁ。もったいないし」
なんて食い意地のはった思考が頭によぎったりします。渋柿なのかな、アレ。
お腹空いたなー。
柿といえば、昔、学校の給食に柿が出たことを思い出します。
私は柿が大好きなのですが、どうも柿って好き嫌いがはっきり分かれるんですよね。
私の周りの人達は、皆嫌っていた覚えがあります。
何故嫌いかと聞くと、
「ドロドロしてるから」
「甘いから」
「美味しくない」
「そーそー、柿って味、変だよね」
「うん、なんかまったりしてて」
と、悪口大会が開幕した覚えもあります。
しかも「甘いから」って言った奴、「自分は大の甘党だ」って、さっき言ってたのですが。
一体どちらなのでしょうか。ほこたてほこたて。
妹も、柿が嫌いです。
理由を聞いてみました。
「ねー、ちょっと質問」
「今ゲームしてるから話せない」
「今喋ってる君は誰やねん」
「分身の術」
「ドッペルゲンガー!?」
本題。
「ねー、柿嫌いだったよね」
「うん」
「なんで」
「なんとなく」
出ました、妹流フリーダム。
なんとなくで嫌いにならないでおくれよ。
「それが理由?」
「うん」
「もっと、こう・・・・ないの?嫌いな理由」
なんとなく嫌われた柿が可哀想だよ。
「そんな事言われてもね。なんか・・・・・うん、なんとなく嫌い」
調査結果
妹は柿をなんか、なんとなく嫌っていました。
美味しいと思うんですが。もむもむ。
柿といえば秋、秋といえば柿。
そんな方式を、この前、柿好きの友人に教えてもらいました。
「柿といえば秋!!そして秋といえば柿!!これは全世界共通なの。オーケー?」
「いやいや、全世界ではないでしょ」
「良いんだよ、とりあえず日本の常識ではあるんだから」
日本の常識=世界の常識というまた自己中心的な法則を創り上げた彼女は、身体をグリンと捩り、一言。
「でもさ、なんで柿は秋って感じがするんだろう?」
いや、秋に実るからでしょう。柿が。
「てゆーかさ、そもそも柿って色が秋っぽいよね。なんで?」
さっきから散々『柿秋!』とか言ってた癖になんでそんな根本的な事を私に聞いてくるのでしょうか、この方は。
「うーん、秋の紅葉の色とか、そんなんじゃない?」
「でもわたし柿色の葉っぱ見た事ない。黄色とか茶色とか緑じゃん。あと、たまに赤」
「アンタ面倒臭いな」
その日の夕方。帰宅した私は、まだ「秋=柿色」のことについて考えてました。
『そういえば、なんで秋ってオレンジとか赤とか、そんな色ってイメージがあるのだろうか?』
『茶色とか赤は、葉の色だとしても、オレンジってなんだだ・・・?やっぱり柿の色かな』
『柿・・・・考えたら柿食べたくなってきた』
この前買ってきていた柿がまだ残っていないか母に聞こうと、居間に向かい、ふと窓の外に目をやると。
見事に空が柿色。
なるほど
秋独特のこの夕焼け
沈んでゆく球が創り出す この光
たなびく雲もこの光に染まり
また新たな幻想を生み出す
このオレンジを見れるから
秋はこの色のイメージがあったんだ
「そういえばそうだよなー。なんで気付かなかったんだろー」
「柿、まだ残ってるけど食べる?」
「オゥ、マミー!アイムイット柿ー!」
やっぱり柿って美味しいよね。もぐもぐ。
最近、特に寒さが厳しくなってきました。
ついこの前まで、坂道を登ろうならば汗ダラダラでしたが、今日はどんなに歩いても汗一滴掻かず、寧ろ風がビュービューで寒いくらいでした。
季節は、亀くらいのスピードで一気にやってくるので困り物です^^(笑