第20匹 白色の世界
九月ももうすぐ終わりそうです。
こんにちは、知ってる人は知っている、知らない人は、覚えても良いけど別に何の得にもならないよ。
あんず飴です。
もうすぐと言いますか、十二時になれば十月になりますね。
いやぁ、時が経つのは早い。
ちょっと前から、だんだん登校中に汗を掻かなくなりました。
それでも、下校の時は太陽サンサン、汗はダラダラでしたが。
蝉もジージーミミミミミーンでした。
そして、ここ二、三日。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・寒っ」
すっごい寒いです。
わぁ、このセリフ、なんかデジャヴ!
いや、ちょっと前から少し寒いな、とは思ってたんですよ。
夜になると気温もぐんと下がり、就寝に着く時とか足が冷えることもしばしばありました。
四日前も、普段は暑くてウダウダしてしまう午前中から何やらヒンヤリした風が舞い込んで、夕方になると毛布が恋しくなるほど冷え込んで
きましたが。きましたが!!
今日の朝。
布団から出られない。
気が付けば蝉の声は全っっっっっっっく聞こえません。
夜になると、なかなか趣き深い秋の!ここ、重要です。
あ・き・の!虫達がメロディーを奏でていました。
嗚呼、横浜にも秋が来た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
雨もシトシト降り続けてます。
包丁でスッパリ切り裂いても、まだ青は見えそうにもない、厚い厚い雲が私の上に浮かんでいます。
「白の世界」
私が愛読するファンタジー系の漫画や、冒険ものの小説などによく出てくるこの言葉。
何にも無い、ただただ白だけが続く世界。
または、日常でよく見られる「空白」が、形となって表れた空間。
もしくは、心の中にポッカリと開いた穴を部屋と見立てて作られた場所。
色んな風にとれる、「白の世界」。
大きな白い生き物が、
見渡す限りの天空に覆いかぶさり、
人々の視界を白に染める。
時には怒りで雷電を堕とし、
時には落胆で溜息をこぼし、
時には罪悪感で涙を流す。
週間天気予報では、明後日辺りから晴れると言っていた気がします。
もうすぐしたら、大きな生き物もここを立ち去るでしょう。
そんな迷惑で脆い「白の世界」に、
私は いる。