第12匹 もこもこお留守番
なんかタイトルがヤケに可愛らしくなってしまいました。
期待してらっしゃる方はいないと思いますが、今もこれからも「ラブリー」や「可愛らしい」等に当てはまる作品はないでしょう。嗚呼、悲しかな・・・・・・・(泣
「雨だにー・・・・・・・・・・・」
「雨だにょー・・・・・・・・・・」
どうも、あんず飴です。
雨です。これを書いてる今も、窓の外は浮かない天気です。
只今、妹と人形で遊んでいます。
ああ!「お前幾つだ」なんて目で見ないで下さい!!!年相応な遊びをしてない事くらい分かってます!!!!
でもですね、雨なんですよ。そして暇なんですよ。
そんな中、妹(小6)が隣で可愛らしい人形やらぬいぐるみやらをぶちまけて来たら・・・・・・遊んじゃいますよね!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい、分かってます。そんな人、少ないですよね。
でも私は遊んでしまうんですよ。だって暇だもん。
「では皆の背を測ってみましょー!!」
長めのものさしを持ってきた妹は、次々とぬいぐるみの全長を測り始めました。
「うさぎん十二センチー、くま君三十五センチー」
さすがにこれは子供っぽすぎないか?と思いつつ、ものさしを手にとる私。
「ミルク九センチー、くま君十二センチー」
む?くま君二人?
「ねー、くま君って二人いんの?」
「あ、そういえばかぶるね」
うーん、と唸りはじめた妹に、私は
「『くまま』とかは?」
と、語尾を一個増やしただけの適当な名前を提案。
「お!良いね、それにしよう」
良いのか。
「じゃあ、くままん十二センチー」
あれ、『ん』が増えた。ま、良いけど。そっちの方が可愛げがあるし。
「それでは、背の順を作りますー」
なぜそんな事をする必要があるのか、妹よ。
ちびっ子のやる事はよう分からん。
・・・・・・・・・・や、十二歳はちびっ子じゃないか。
「えーっと、キャラ(ぬいぐるみの名前)が一番最初でー」
小さい順に、ぬいぐるみを並べる妹。
「次に大きいのはこの子でー・・・次は・・・・ってあれ?この子ってこの子よりも大きいの?」
妹は、さっきの身長計測の記録を書いた紙をまじまじ見ながらそう言った。
問題発生。どうやら、計測にミスがあったらしい。しかも、全部私が測った奴。
「お姉ちゃん〜、この子もう一回測ったら十七センチだったんだけど・・・・さっきお姉ちゃん十二センチって言ったよね?」
「あ・・・あはは〜・・・・。やー、ものさしで物を測るのってムツカシイよね」
「どうやったら五センチもさば読めるのさ」
「お姉ちゃん理科苦手だから〜・・・・」
「ものさしのメモリの見方は理科じゃ無いと思うけど?」
痛いとこつかれた!!(誰でも分かる)
「とりあえず測りなおし〜」
「めんどい・・・・・・」
「お姉ちゃんのせいじゃん」
「ぶー・・・・・・・・・・・・・・」
「では、これが背の順でーす!!」
やっと完成。こう改めてちゃんと背の順を作ってみると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ホントどうでも良いな、これ。身に沁みて実感します。
「そういえばさー、このぬいぐるみ達の性別ってなんなの?」
私の指差した先には、黒と白のくまのぬいぐるみ。モコモコ。
「あ、そういえばこの子達ってなんだろう・・・・・」
うーむ・・・・・。
「普通に考えると白=女の子、黒=男の子じゃない?どっちも女or男ってのもあるけど」
「え、そうかなー。お姉ちゃんは白=男、黒=女が妥当だと思う」
「えー、なんでー?」
「だって色白の男の子って萌・・・・・・・・・・・・」
「白=男の子で良いから。良いから、続きを言うな」
喋ってる途中だったのに・・・・・・・。なんだよぅ、「萌える」位言わせてくれたっていいじゃんかよぅ。
「そういえばこの子達名前も無かったよね」
「じゃあ『白』と『黒』で」
アバウト。
「嫌なのー?じゃあ白色のが『黒』で黒色のが『白』」
なぜそうなる。しかもヤヤコシイ。
「お腹空いたにー・・・・・・・・・・・・・・・」
「お腹空いたにょー・・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんか持ってきてー」
「やだー」
ピーンポーン・・・・ ガチャリ
「ただいまー。ごめんね〜、遅くなっちゃった」
「お母さんーーーー!!!!!!!飯ぃーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」
「おやつぅーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
雨の日のお留守番は、いっつもこんな感じです。
ぬいぐるみって、ふわふわに見えて意外と硬いですよね。近頃だと本当にふわふわなぬいぐるみも多いみたいですが。
そんなふわふわに見えて意外に硬いぬいぐるみ達にあう言葉は「もこもこ」だと私は思います。
「ふわふわ」までいかなくて、「ふさふさ」でもなくて、でも「ごわごわ」でも「ガッチリ」でもない。
だから、「もこもこ」がベストな気がするのです。
皆さんはどう思いますか?