プロローグ
初投稿作品
無い文章力を捻って作っているため誤字や読みにくい点等の指摘はどんどんしてください。
とてつもない強さのエネルギーで辺り一帯が震えている。部屋には光源が無いはずなのに現在世界のどこよりも輝いてる。その光の原因、聖剣エクスカリバー。持つと世界の理を覆すことができるとまで言われている聖剣。服がボロボロになり、生活することもままならなくなりつつある「勇者候補」の前で黄金色に光るその姿が力の絶大さを物語っている。
ーーーこれを持って勇者になるんだ。
その手が柄に触れた。
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真っ暗な部屋の隅。雑巾のようになった人と光が一セット。
「あぁぁーーーー。そうじゃないんだよ。分かってないなーー。なんでそんな方向に話を曲げるんだよこのアニメは…。」
自分はなにもしない癖に愚痴をこぼすことには定評がある引きこもりが一人。 犬神 シリウスがそこにはいた。今ブラウザバックをしようと思った人。それは当然の反応と言えるだろう。
ーーー半年前の高校の入学式。物心がついた時から早く大人になりたいと切望していたレグルスは少し大人扱いされるようになる高校生に強い希望を持ち、これからはじまる青春と称される3年間に期待で胸を膨らませて家をでたが………。
ーーークラス発表
「ひーっひひひひひ笑笑」
「クスクス笑笑」
「なにあの名前、うけるんですけど笑笑」
ーーー自己紹介
「初めまして。犬神 シリウスと言いまs」
「あいつかよ、シリウス君は笑笑」
「どこら辺がシリウスなんだろうね笑笑」
「こーら!皆笑っちゃ駄目でしょ。犬神 シリウス君。よろしくお願いしま…クスクス」
ーーー入学式
「新入生発表、1年1組 犬神シリウスゥッッ!!!」
「はいっ!」
ざわざわざわざわざわ
「シリウスだって」
「凄い名前ね…」
ーーーその後の高校生活 割愛!
なんでこんな名前にしたのか親に聞いてみたところ、
「せっかく犬神って名字なんだから犬に関係した名前をつけたいわね!ってお父さんとなって。」
「おおいぬ座のシリウスとこいぬ座のプロキオンで母さんと討論になって」
「お父さんが名前に半濁点がついていたら読みづらいでしょ、って言って」
「「シリウスになってーーー」」
「なんでだよっ?!」
っということで犬神 シリウスが爆誕した。今までの義務教育期間は友達や先生に恵まれていて普通の子供として違和感なく生きていけたが高校では恵まれず、その安易に決まった名前のせいで学校には行かなくなった。いや、行けなくなった。
そして現在に至る。
「シリウスーー。今日も学校に行かないのー?」
ドア越しに恒例行事が行われる。
「行かないよ」
ピピピッッッ、ピピピッッッ。はっきりと36℃という平熱を刻んでいる体温計を見ていい放つ。
「あっ、今熱計ったら38℃5分だって。これじゃ行けないや。」
「本当?確認してあげるから体温計貸しなさい。」
「だめだめ、空気感染したらいけないから。」
「もう、わかったから。いい加減外に出てきてちょうだいね。明日は期待してるから。」
もう半年も続いているこのやりとり。義務教育のベールを脱いだシリウスには留年が待っている。親が心配と不安にかられているのは当然だろう。シリウスもそのことは重々に承知している。しかし怖いのだ。また笑われるのが。そうしてずるずると行かなくなることで、どんどん学校に行けなくなる、行きづらくなるのだ。
「さーーーって。うるさいのを今日も追い払ったところでネットの世界にでも入ろっかな。こっちには無数の友達がいるしな…………あ。ん?なんだこれ?」
パソコンの画面には作ったはずの無い、どころか見たことがないショートカットが作られている。
「引きこもり、ニートの方々へ?なんだこれ。ウイルスかなんかか?」
開くと画面に一人の人間のシルエットうつしだされた。
「引きこもり、ニートの皆さんこんにちは。社会になにも影響を与えることの無い寂しい生活を送っていることでしょう。私は救済者です。その生活、変えたいと思いませんか?あなたたちに職を与えましょう。少し刺激的だけども皆様が憧れていたような体験を。じきにボタンが出てくるはずです。押したら戻ってはこられません。どこへ?と思った方もいるでしょう。それは勿論、現実に。興味がある人はそのボタンを押してください。良い返答を期待してます。」
シルエットが消え、ボタンがうつしだされた。
「新しいゲームの広告かなにかか?刺激的な体験?現実に戻ってこられない?いいじゃん。押してやるよ。現実に戻ってこられない?こっちが(ネットが)現実だよ。」
カチッ。
そこから先、意識は途絶えた。
気分で書いているため、明日投稿する可能性もあるし、もう投稿しない可能性もあります。申し訳ございません。