【50-2話:マギの呪術解呪で!】
マギがいた所はサギの胸の谷間の中だった、サギのたわわな乳房が作り出す稜線沿ってあの宝石が挟んである、その宝石の輝きがサギの色白い肌をさらに美しく見せつけていた。その宝石の上にやはりちょこんとした感じで蜘蛛さんのマギが乗っかっていた。俺は何せ場所が場所だけにまじまじと見る事も出来ずに顔をそむけながら叫んだ。
「マギっ! なっ、どんな所にいるんですか! まったく」
まあ、サギが其れで良いなら俺が文句を言う筋合いの無い事ではあるのだが。
“相変わらずの反応だね――折角、サギに頼んでこうしてサービスショット付きにして貰ったのにね”
こんな時にこの人は何を考えているのだろうか、なんでサービスショットが今必要なんですか。
俺は直視出来ない事で何とも言いがたいが、ありがた迷惑という言葉をマギに投げておいた。
“まあ、ニブチンのラリーは置いといてサギに頼みがあります。まあ、サービスショットと言いましたが此処に居るのも理由があります。サギはこのままラリーの先に光って見えている魔石の上に腰を掛けて貰えますか?”
「あっ、ハイ」
素直にサギは返事をしてその言葉に従った。
翡翠のような丸い魔石は湯船の中でサギが腰を降ろして座ると丁度胸の下辺りまで湯に浸かる感じになった。
“サギ、もう少し後ろに下がって下さい。そう、そこで良いです”
マギはサギの胸の谷間から指示を出していた。
“そのまま、両手でその魔石を覆う様に手をついて貰えますか”
「あ、ハイ、こうですか?」
“そうそう、其れで良いです”
傍から見たら、サギは何とも妖艶な格好をしていた――おもわずゴクッと唾を飲み込んでしまった。
“はい、次はラリーあなたね、こっちへ来て頂戴――そうそう、其処に膝をついてサギの手の上から同じようにサギの手を覆ってあげて”
マギの指示に従って俺もサギの正面に四つん這いになった。そうすると目の前で唇が届く距離にサギの顔があって、しかも俺の視線は貴女の胸の谷間を見下ろす様な位置になっていた。
“サギ、余り照れなくて良いからね――ニブチンのラリーには是くらいの事をしてあげないと~ねぇ”
「えっ、えぇまぁ……そうですが――ラリーあんまりじろじろ見ないでねぇ」
恥ずかしさで真っ赤な顔のサギにそう言われては胸の谷間から目を逸らさざる得なかった。
“さっ、やるわよ! 二人とも良いかしら? サギはそのまま魔石に魔力を送って下さる?――えっと、イメージはラリーへの恋心で良いかしら”
「えっ――え~ぇ――っ」
“あら、嫌だったかしら? 丁度良いと思ったのに~ぃ”
「いいえ――えぇ、やります、大丈夫です」
何か可笑しくないか? 此の状況? 恋心の魔術ってどんなだ~ぁ? と思っていたが何かサギは納得した様だったし知らないのは俺ばかりなのか。そんな事を想っていると目の前でサギが俺の方を見つめてウインクしてきた。
“そうそうサギはのってきたじゃん、じゃぁ――お願いね、と次はラリーなんだけれど~ぉ、う~んどうしようかな~ぁ?”
おいおい、此の期に及んで考えてなかったのかよ!
「マギ、本当に是で良いのか?」
“だいじょうぶだから、任せておいてね――そ、そうだ! ラリーはそのままの姿勢でこっちを見て”
「こらっ、こっちって言ったって其れ――はぁ、え――っ!」
“こらこら、目を逸らしてはダメよ! ここ~ぉ――よっ”
俺はマギを見る事にした――それはつまりサギの胸の谷間を凝視する事になるのが――俺は顔中が熱く火照ってくるのを感じていた。
“そうそう、良いわよ――ね、そのままそのまま――後は魔力を私の下の宝石に送る気持ちでね、そう宝石を通じてサギの胸の肌の柔らかさを感じてごらん。気持ちが良いわよ”
「『えっ――ぇ!』」俺とサギの悲鳴が浴室に木魂した。
“なあに――ラリーなら解るよね、うふふっ!――変わり身の魔術の応用でしょ――はい、やってみる!”
「――わかりましたよ、やりますから~っ! もう!」
「あっ……ラリーっ、あんっ――優しくしてねっ」
サギ、そ、そうじゃないから~っ――勘違いしないで!
“よし! 準備はいいっ! いくよ~っ!――――はああああぁ―――っ”
マギが魔術を展開し始めた、サギの胸元の宝石が弾ける様に輝きを増してくる、其れと同時にサギの手の下の魔石が金色に輝き始めた、俺達はその眩さに目を瞑った。
目を閉じてしまったので周りの状況はわからなくなった、でも俺の魔術は確実にサギの両房の柔肌を捉えていた。なんだ此の感じわ~? すごく気持ちが良かった。と、俺の頬の横をすり抜けていく人の気配を感じて目を開けた――しかし眩いばかりの光の渦が俺の視界を奪って何も見えなかった。
「くっ――っ」
俺は目が痛くなってきて呻いた、やはり目を開けてはいられなかった、しかたなしに再び目を閉じてサギの胸元の宝石に意識を集中した。
次の瞬間、宝石の視点での視界が俺の頭の中に展開する。
「えっ――なんだこれっ!」
俺は困惑した。そう、サギの両胸、乳房が大きく目の前に峰の如く聳えて見えていた。色白の柔肌で湯に浸かってほんのり上気したその肌は何とも言いがたい淫靡な世界へ俺を誘おうとしているその凄艶な色香に呼ばれそうになったが、はっと我に返る事が出来た。何故なら俺の視界には俺自身が見えていたそして――俺の後ろに人影が見えた其れも、もの凄くスタイルの良いグラマラスな女性の影が!
既に眩いばかりの光の束は収束していた。俺は自分の身体に戻った感覚を得て目を開けた、そして振り返った。先程見た光景が事実とするならば――其処にははたして――居た。
次回【51-1話:魔導師マギル・ビンチ参上!】を掲載いたします。




