【45-2話:ヴィエンヌ城の地下温泉大ホールで!】
「あら、ラリー……逞しいわね……」
湯船から立ち上がってしまった為、俺の全身も彼女等の眼前に全てをさらけ出していた。俺はおもわず股間を手で隠しながら湯船につかり直した。
それにしてもサギもウギも目を奪われてしまう美しさがあって俺はおもわず彼女等を凝視していたというよりは視線を離す事が出来ないでいた。
「ラリー……あんまりそんな風にじろじろ見られると……恥ずかしいわ」
サギはその長い金髪を後ろでアップにまとめていて、肩のラインから全身にわたる柔らかな曲線が芸術品的な美しさを醸し出して何とも言われぬ妖艶さを漂わせていた。
貴女は右腕で豊かな胸の辺りを隠し左掌で内股を隠しながら此方の方に近づいてきて、俺の左側に寄り添うように腰掛けた。
ウギの方は自慢の胸のラインを惜しげも無く見せつけながらも少し恥じらうかのように掌で内股は隠して、小首を傾げるように俺を覗き込みながら問いかけてくる。
「どうじゃ――妾達の裸を目にして、んっ!」
そう言いながら、俺の右手に絡みつくようにして湯船に腰をかけた。
「――――お前等なんでここに~?」
「あらっ~? だって温泉でしょ、裸は当たり前でしょ~ねぇ」
「いやいや、そんな事を言っているのでは無いよ……男湯に何で二人して入ってきているのか?」
「お主は知らなかったのか? ここは混浴じゃぞ! 妾達も男湯に忍び込む程、破廉恥ではないぞな――なぁ、サギ」
「そうよ、ラリーねぇ~その言い方は酷くない!」
えっ~! この時に初めて二人が揃って此処に来たのかを悟った。混浴だって? 聞いてないぞ!
言葉にならない叫びが二人の耳に届いたのか、ウギが教えてくれた。
「だってメイラーさんが言っていたのじゃぞ『ホール全部がお風呂……』ってそれは室内のホールって言えば、“混浴風呂”の事だろうにのぅ? 知らなかったのか? ラリー」
知っていれば一緒には入って来ないだろう、普通ぅ!
「――入り口は男湯と女湯に分かれていただろうが? で、別々に入ってきていたよな!」
「はいはい、脱衣所は別々に決まっているじゃ無いの~ぅ、それともラリーは服を脱ぐ所からまじまじと私たちの身体を眺めていたかったのかしら? そうならそうと言ってくれればねぇ~」
「サギ――っ、そういうことでは無いよ~」
俺の叫びもだんだん涙声になってきていた。
「あらっ、ラリー……今更知らなかったでこの場を過ごす気かしら~?」
そんな事をいいながらサギはその豊かな胸を此方の方にさらに押しつけてきながら、俺の方に顔を向けてくる。ウギはウギで絡め取った俺の右腕をその身体に押しつけてきた。
おいおい、二人ともそんなにくっつくなって言うの! 左右を絡め取られていて、しかも目のやり場に困って俺の眼は行く当てもなく彷徨うしか無かった。
「ラリーっ! 私の事をしっかり見て下さい」
サギが俺の顔を両手で押さえながら、サギの方をみさせようとする、無論、恥ずかしがって下を向くとそこにはサギの豊かな乳房が目に入ってしまう為、上を見るしか無くなる。と、サギと目と目が合って羞恥心が沸騰しそうになってくる。
「ねえ、ラリーっ? 私達ってどういう風に見えているの?」
「それは……綺麗だし、色っぽいし……目のやり場に困るよ。それはサギもウギも異性に裸を見られるのは嫌だろうし。それに混浴って言う事は俺達以外の人も入ってくるんだろう?」
普通に思うだろう事を口にして言ってみると其れは其れで違和感があるが、彼女達はそうでは無かった。
「『ラリーは良いの、特別なの! 私達の全てを見られても――ぅ』」
そこだけ、いつものように二人して綺麗にハモっているし、俺だけ特別って……いいのかなぁ?
「あ~っ、ラリーっ! いま、いやらしい事思ったでしょ~ぅ」
「あっ、いや、そんな事は無い……と……思う、――ご免なさい、少し想像しました」
ここは速攻で素直に謝っておいた方が良さそうだと心の奥で警笛が鳴っていた。
「『かわいい~ぃ、う~もぅ』」そんな二人のハモる叫び声をホール全体に木魂させながら、二人してさらに俺に抱きつき絡みついてくるのだった。
二人の美女に挟まれながら湯船につかっている今の状況をなんと表現していいのやら、唯々羞恥心の塊とかしている俺と違って二人の美女は至極ご満悦の状況だった。
「ラリーったら、ほんと恥ずかしがっていて~、ねえウギ」
「そうなのじゃ、ほれ、B88,W59,H86 Fカップじゃぞ――もっと、見てもいいのじゃぞ」
ウギはそう言いながら、俺の右腕に絡みついていたその肢体を俺の目の前にさらけ出すように立ち上がった。
「うっ……」
確かにウギのスタイルはパーフェクトボディーと言うしか無いような肢体を俺の眼前に披露していた。
「あっ、ウギったら狡い――じゃ、私もっ!」
ウギの挑発に乗ってサギも俺の目の前でその妖艶な肢体を惜しげも無く晒してくる。
もう、目のやり場に困り果てている俺の事などお構いなく二人して魅惑の裸身をここぞとばかりにつきだしてきた。
「――たのむ、二人して~俺の事も考えてくれ~ぇ」
余りの色気の円舞に俺の自制心もほころび始めている。
「あらっ、ラリーも少しは興奮してしてきているのかしら? 効果有りっ?」
「そうじゃのぅ、もう少しかのぅ……どうじゃお主、妾達に欲情しないか~?」
「してますって、してますから~っ……二人とも!」
サギとウギは目を合わせてクスッと笑いながら、その場は俺の申し出を受け入れてくれたようでおとなしく湯船に身を隠してくれた。
「でも~、ラリーも少しは免疫が出来たのかしら?」
「んっ、免疫ってなんの?」
「それは、決まっているじゃろう……おなごの身体じゃよ」
「ほらっ、私達の裸体を見ても触れても倒れなくなったでしょ! ねぇ、其れは其れで少し寂しいけど」
そう言えばそうかも、以前なら鼻血を吹いて倒れていたな、俺は!
「ね~ぇ、ラリーあれだったら触ってみる? 私達の事を……」
サギが頬を赤らめて俯きながらそう言いってきた、そんな様子がむちゃくちゃ可愛らしかった。
「……いや、其れは……それにそろそろお湯に浸かりすぎてのぼせそうだよ」
「そうね……じゃ、上がって身体を洗いましょうか」
「そうじゃのぅ、今宵のメインイベントか~のぅ」
そんな言葉を残して二人は早々に洗い場の方に向かっていった。その二人の後ろ姿はまた何とも言いようが無い妖艶な後ろ姿だったことは言うまでも無かった。
しかし? メインイベントって何のことだ?
次回【45-3話:ヴィエンヌ城の地下温泉大ホールで!】を掲載いたします。




