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プロローグ
初めて書く小説です。よろしくお願いします(^^)
「ーーーもうすぐ次が入ってくるねぇ」
薄暗い部屋。部屋にあるソファに座り足を組む男が一人。
「はい、お父様」
男の後ろに控えるように立つ少女が一人。
「次はどのくらいもつかなぁ…あぁ、かわいい我が娘、今回も頼んだよ」
男は白衣に眼鏡といった研究者の様な格好をしている。一つだけ異彩を放つ、大きなシルクハットから覗くニヤリと嗤う顔からは年の頃を知ることは出来ない。
「はい、お父様」
対して少女はメイドの様な格好をしている。年の頃は15~16歳位だろうか。どこまでも感情を感じさせることのない無表情はその年頃の少女がするものではない。
「あ~あ!『ジュン』がいたらもっと楽しかっただろうに」
子どもが駄々をこねる様に男は言う。
「ーーはい、お父様」
少女は男に気づかれぬよう唇を噛み締める。男の全てを、そして己の無力さを憎んで…