金髪少女と満月
説明しておきますと、『』は心の中での会話になります。
8月 18日 23時 12分
「あーあ、せっかくの“ゴチソウ”だったのに。君のせいで逃げちゃたじゃないか」
人の寄り付かない工場跡地。
被っていたフードを脱いでから、銃口を向ける女を睨んだ。妙な奴で、夏にも関わらずロングコートを羽織っている。
「満月に現れる殺人鬼“ブラックバス”って貴方の事でしょ? ちょっとお話聞かせて貰いたいんだけど」
「人にモノを尋ねる時に銃を向けるよう教わったのか? っていうか、“ゴチソウ”を逃がした責任。取ってくれるんだよな?」
「私を殺せたら煮るなり焼くなり好きにしなさい」
「基本的に生で食べるから、煮るとか焼くとかいう行程は嫌いなんだよ。でも、君みたいなおばさんだとバイ菌の温床かもしれないし、調理するのも悪くないな」
「……これでも28なんだけどね」
「まあ、なんでもいいや。 それじゃあ、始めよっか。楽しい“食事”をさ……」
8月 18日 05時 21分
『なあ、そろそろ起きろよ。今夜は満月だぜ?』
いつもは寝坊助な“あいつ”も今日に限っては早起きだ。
『夜ナンテマダ先ダロ。ソレニ、今日ハ“バイト”モ無イ』
『起きるまでずっっと声をかけ続けられたらする?』
「…………分カッタ。起キルヨ」
寝床から出て1度伸びをする。夜までやる事も無いので、とりあえず冷蔵庫を開けた。中には“肉”の入ったタッパが数個入っていた。
『この肉も今日中に処理しないとな。……でもなあ、冷蔵庫に入れてるとはいえ、1ヶ月前の肉はなあ……』
『ドウセ、今夜ハ“食事”ナンダ。残ッタナラ捨テレバ良イ』
『安易に捨てて、死体遺棄とかになっても知らないからな』
タッパとスプーンを持って、椅子に座った。夜まではこれで辛抱だ。
やっと18日になりました。ずっと書きたくて仕方がなかったので、頑張って投稿していこうと思います。




