子供になっちゃった?!
どれぐらい経っただろう・・・。
体が動かない・・・。
「・・なみー!み・・みー!みなみー!」
私を呼ぶ声がする・・・。
誰?
その人は私の存在に気づいた。
「大丈夫か?血が出てる・・・。しっかりしろッ!」
私は意識を取り戻した。
「ン・・・」
「大丈夫か?」
その人は私を抱き起こしてくれた。
よく見るとそれは光一だった。
「こう・・・いち?」
「え?なんで俺の名前しってんの・・・?」
え?何言ってるの?
名前知ってるのは当たり前じゃない。
「何言ってるの?当たり前じゃない」
「頭打たれておかしくなっちゃったのかな・・・。お嬢ちゃん名前は?」
・・・へ?
お嬢ちゃん??
私が?
¨頭打たれておかしくなっちゃったのかな¨・・・って!
あんたがおかしいんじゃないのッ?!
「何言ってんの光一!あたしだよ。南だよ!」
「・・・ハハハハッ。君は南なんかじゃないよ。南は高校生なんだからさ☆」
光一・・・。
私・・・どうしちゃったの・・?
「まぁ。ひとまず俺んち行くか」
「え。えぇぇぇえ?!」
「何驚いてんだよ。ほら、行くぞ」
私は光一に抱きかかえられながら光一の家に連れて行かれた。
〜in光一家〜
私は光一に抱きかかえられたまま部屋に入る。
・・・久しぶりだな。
最後に光一の部屋に入ったの小4だったな・・・。
あの頃は普通に遊んでたのに・・・。
今は・・・。
「これ着な」
光一はそう言うと私に子供用の服を渡す。
子供用・・・?
どうして?
私高校生だよ??
光一は部屋から出て行った。
まぁ・・・。
着てみるか。
着てみると、なぜかピッタリだった。
・・・有り得ない。
どうして・・・?
私はとっさに部屋にあった鏡を見る。
よく見ると私の体は小4ぐらいになっていた。
・・・・うそぉんッ!!
なんで?!
なんで体が小さくなったの?!
だから光一私のこと分からなかったんだぁ・・・。
でも・・・、分かってほしかったな・・・。
こんな姿になっても私のこと・・・、分かってほしかったな。
ガチャッ
光一が部屋に戻ってきた。
「おっ!ピッタリじゃーん♪よかった。小4の服捨てなくて」
どんだけ昔の服置いてんねん!
「そういやさ、お嬢ちゃん名前は?」
光一はベッドに座る。
私も座った。
・・・どうしよ・・。
やっぱり名前・・・変えなきゃダメだよね・・・。
なんて名前にしよ・・・。
私は部屋をキョロキョロと見渡した。
でも参考になるような名前はなかった。
・・・こうなったら!
「私は金村美奈子!南お姉ちゃんのいとこなんだ」
「あ。そうなんだ。アイツいとこいたんだ・・・」
・・・ふー。
なんとかごまかせた・・・。
「美奈子ちゃんお菓子いるか?」
「う・・・うん」
やっぱり子供っぽくしなきゃね。
私はパクパクお菓子を食べる。
・・・でも、どうして子供になっちゃったんだろ・・・。
さっきの男が関係あるのかな・・・。
そういえば・・・、かすかにさっき変な薬を飲まされた記憶がある・・・。
もしかしてその薬に子供になる作用が入ってたのかな・・・。
そうだとしても、さっきの男はどこに行ったかなんて分かんないし・・・。
どうしよう・・・。
「美奈子ちゃん?」
「は・・・はい?!」
「どうしたの?難しい顔して・・・」
「な・・・なんでもないよ。気にしないで」
「うん・・・」
バレたらヤバいよね・・・。
たぶん・・・、
私が男どおしのお金の取り引きを目撃してしまったから始末しようととどめに毒薬を飲ませた。でも、その薬には子供になってしまう作用が含まれていた。
・・・と言うことかな。
ヘヘッ
ちょっと探偵気分♪
あー。
こんなこと言ってる場合じゃないよ。
・・・これからどうしよ・・・。




