ジャンヌダルQ
ルッシェを投げ込んだ部屋のほうから、バッタンバッタン激しい音が聞こえる。
外はまだ薄暗く音と声が余計に響く。
とっさの事とはいえアレをあんなことするとは思わなかった。会心の一撃はルッシェのアレを潰さないまでもルッシェ自身が泡を吹いて気絶するにいたったんだけど、このよの終わりのような表情とはあのこどだろうか。
まさかテレサが抜け駆け?
そこで、上半身だけ起こして壁に耳をあてる。
いやでも、あの行為はさすがにここまで激しくないはず。
もしこれが、あの行為なのだとしたらテレサとアリスはいからなる奥義が発動しているのかと思いながら耳をすますが不意にすべての音が途切れる。
《ふぉろーみーっ!》
闇を切り裂くような某有名聖女さまの残した有名な言葉。その悲痛な叫びを聞いた瞬間、あたしはガコンと壁に頭を打ち据えた。
―あんたはどこのジャ〇ヌダルクかっっ!
《byアリカ》
◇
隣の部屋には気絶したルッシェを寝かせておいた。
部屋の壁を壊しそうなほど暴れている。
アリカに蹴られた部分は治癒魔法で治したハズ(・・・・・・・)なのに、何をそんなに暴れているの?
見えない状態での治癒だったから治療しきれてなかったのかしら?
それとも、そんなにアリカにやられたのがくやしかったのかしら?
《ふぉろーみーっ!》
ルッシェには珍しい悲痛な叫び。わかった、これはテレサが何かをしたにちがいない。
私は上着を羽織ると急いで隣の部屋に向かった。
《byアリス》
◇◇◇
ルッシェが朝から暴れている。昨日治療が終わった後、邪な事を考えたら機能するようにに仕込んでおいたアレがいきなり効果を発揮してしまったようだ。
異性の朝は起つものだと忘れていた。
仕込んだのは指輪のような〇ニスサック、ルッシェのアレを摘まんではめて置いたのだ。
《ふぉろーみーっ!》
あまり聞けない悲痛な声。
―噴いた。いけない、もう助けにいかなきゃとかより笑いが抑えきれない。
そうしてしばらくお腹を抱えていたら、真っ赤な顔したアリスが怒鳴りこんでいた。
「あなたでしょテレサっ!ルッシェのアレなんとかしてちょうだいっ!!」
手をぷらぷらさせているアリス…察するに…
「朝のルッシェは固かったかしら?」
「…っ、テレサーっ!!」
恥ずかしさで沸騰寸前のアリサが私を部屋から引きずり出す。
でもどうしましょうか。さすがに小さくしないと外れないと思うの。
金切り鋏みを手にした私は、たとりあえずアリスに問いかけてみた。
―ねえ、どっちを切るべきだと思う?
《byテレサ》




