国の名前
この国の名前はシュルガ。
スーア大陸の南端に位置し、豊かな自然に囲まれた国である。曖昧な国境が南の特徴であるのだが、街と呼べるほど発達した都市は国都だけで近隣の農村や他国へ繋がる街道にある宿場町のいくつかが国の比護下にあるだけの南では珍しくない小国だ。
この大陸は北にいくほど大国化していく傾向が見られるが北にいくほど魔物が少なくなる。
南は北より魔物の数が多いが、小国で十分対応できる程度。
魔物が北に少ないのは、冬のその寒さからではないかとされ、北が大国化した原因は広大な大地を繋ぐ中継点の多さと魔物が少ない故の人同士の争いが原因であるが、北が南に手を出すことは稀であり、なにより中央部で威を構える大陸最大の信徒を持つ勇者教と呼ばれる宗教の存在により抑えられている。
対魔物に特化した騎士団が北に繋がる一帯を守護してる故の南の平和ではあるが、南は国の兵士以外にも冒険者などは魔物が多く稼ぎやすい南に集まる。過去に海から攻め立てた大国もあったが、少人数でもありながら戦闘にたけた手練れの一団が集まり手痛い一撃を与えた事例や、海の魔物に阻まれる経験から北からわざわざ遠征してまで侵略戦争をする国もない。
シュルガは平和な国の一つと言える。