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御利益抜群

翌日俺はいつもより倦怠感に苛まれていた。

昨日渡されたミサンガは凄くいい匂いが漂うのだ、悶々と一晩を過ごしましたです。


「おはよー。」


「オッスおらゴク〆。」


「それ以上口にしたらケツに人参突っ込んでやる。」


イチロは朝から駄洒落とかうるせーよ。てかまた武器変わってやがる、槍から棍になってるじゃねえか。

もうお前棍棒にでもして天竺やメッカとかじゃなくメッツでも行けよ。


「だからやめさないといったのに。で、今日はなにしていたらいい?」


押し黙ったイチローを横目にミナミが口を挟む。


「当分騎士様に素振りみてもらえって話したろ。」


「ルッシェは?」


「俺は今から通常業務だよ、いくらなんでもそろそろ戻らないとシャレにならない。」


兵士枠の貴族様から、下っ端が勇者らしき者の面倒をみる大抜擢に羨望やら嫉妬混じりの視線が向けられているのに、それにアグラをかいてしまっては白い目で見られるのは時間の問題。

身体能力では彼らのが上なのだから、俺が面倒を見れるのはここいらまでだ。

夕べの内に教官にその旨は伝えたのだが、『では、通常業務をやりながらでいい、続けて面倒を見ろ。』と言われた。

護衛騎士や貴族様ないし国王様の後ろ盾がいるから保護者には事欠かないはずなんだがな。


「カズサの薄情者っ!」


「危なっ。」


ぱしっと矢を文字通り白羽取り。


いつの間にやらボウガンを手にしていたミナミが放った一撃は思いっきり心臓当たりを狙っていた。


ぼこっ


「~~~~。」


「何考えてんだ当たったら死ぬじゃねぇかっ!」

口を出すより先に割と本気でミナミの頭をシバいた。


偶然とれたからよかったけどなマジで冗談じゃねぇ。


たく、姐達に小弓を使って鬼ゴッコとかされてなかったら当たってたぞバカたれ娘。


「間違っても人に弓を向けんじゃねぇっ!次やったらフミエの乳握り潰す。」


「何でわたしっ!?」


一蓮托生だお前らは。

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