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女帝降臨

「なにがあったか説明して。」


厨房で待ち構えていたアリス黒髪・茶髪テレサ・金髪アイカの三人に取り囲まれた。


>逃げる

・戦う


逃げられない。

ルッシェは大人しく命乞いをする事にした。


◇◇◇◇◇


仕方なく彼らの素性と現在に到るまでの経緯を事細かに説明すると、姐達の機嫌が見る見るうちに悪くなるという。

途中『またあの女』と爪をかむ仕草をするアリス。

教官は悪くないです、悪いのは状況に流された俺なんでどうか教官に教官を悪く思わないでください。

後年上にそれやられると怖いんで勘弁して。


「ルッシェ。」


「はいっ!」


テレサが腕を組んでズゥイと顔を近付けてくるのだが、腕がおっぱいのしたに埋もれていてかなり強調されている。


「…なるべく直接的な接触は避けるようにして。」


「そうね、とりあえずそれしかないわね。」


「あんな特訓までしで避けてたのになんでこうなるのかしら。」


「…姉さんそこはルッシェだから仕方がないわ。」


『ルッシェだものね。』


なんだか残念なものを見る目でルッシェを見つめてくる。

昔からこうだ、三人だけ解った風に話を進めるのだこの三人は。

ちなみに、同世代のスラム育ちは冒険者登録すらしてない。


冒険者に登録するとギルドからの緊急依頼や国から依頼に鉄のナイフ程度の装備品でも強制参加しなくてはならなくなるから聖剣の時に彼女たちとともに決めた事だ。


「お願いだから、聖剣だけは触ってはダメよ?」


「大丈夫だよ姐達。」


アレ刺さってるのがデフォルトだから近くに行かなきゃいいんだよ。

「今使ってる鋼剣以外は持つのも禁止よ。王宮の宝物庫には擬装聖剣なんて厄介なものもあるのだから。」


擬装聖剣がどんなものかわからないが、情報通の姐達が言うことだから何かの機会に目にしたのか、自力で確認…はないと思いたい。

とにかく、鋼剣は大事に使わないとならない。

なにより高価だからな。


「わかってるよ。」


「わかってるから心配なのよ、ルッシェ手を出して。」


普段から心配ばかりかけてしまっているせいか三人からのGOサインがでないというか…。

アリカが手に持っていた四色のミサンガを俺の腕に結びつける。


「まさかコレ本物の髪の毛?」

「そのまさかよ。」


非常に見慣れた色合いの髪の毛を編んで作られたミサンガ。

堅くしなやかな髪の毛を束ねたソレは、なんというかちょっと怖い。


「お義母さんと三人で編んだからそこら辺の護符なんか目じゃないくらいに御利益抜群よ。」

いや四人の毛でしょ?お義母さんが関わってるなら…おまじないだから。


―呪いだよね絶対。


母の主な仕事は呪術関係です。

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