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あとがき
処女作の『セイウン~小さな白き獅子~』の後、数か月の時をかけて、どうにか第二集の執筆に成功しました。
前作を読んだ人は分かると思いますが、今回は主人公のセイウンよりも副主人公のロウマに重点を置きました。
小説の再構築の際に彼を主体にした話も悪くないと思い、これを作った次第です。
ロウマが女難というのは最初からの設定です。これは今後も貫いていきたいです。
実はロウマという男は、当初の予定では物語の終盤期に出すキャラクターだったのですが、思った以上に私が気に入ったので、急遽序盤に変更しました。
今回は新しいキャラクターがたくさん登場しました。ハルバートン家や残党の村の人々ですが、彼らがどういう運命をたどっていくかについては……ここでは話せません。
こんな長い作品を読んでくださった読者の皆様には本当に感謝しています。
それでは皆様、またこの物語で、もしくは違う小説でお会いしましょう。
2012年 11月 22日 奥田裕樹